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2011年5月10日 (火)

日本軍はなぜ失敗したか?

 先の大戦における日本の失敗を組織論からアプローチした「失敗の本質」(中公文庫)という良書があります。実は先日本棚を整理していましてこの本を2冊も買っていた事に気付き愕然としているところです(苦笑)。
 まあそれだけ良書なんでしょう(汗)。冗談はともかく本書のエッセンスは日米両軍の戦略・組織特性の比較だと思います。
 同書を見ていると、なるほどこれなら日本に勝ち目はないなと痛感させられます。だからといって日本がアメリカのような組織にしなかったのが敗因だと短絡的に考えるのも問題です。
 日本型組織の欠陥は確かにありますが、日本が持つ戦略的状況によって左右されるものもあるのです。例えば戦略思考の項目。資源小国で自国内だけでは戦争資源を賄えない日本は逆立ちしても長期決戦はできないでしょう。必然的に短期決戦にならざるを得ません。
 また戦略策定において帰納法が悪く演繹法が優れているとも一概には言えません。一つ一つの事象から因果関係を推論し一般原理を結論する帰納法、一般的原理から個々の事象をあてはめる演繹法、一長一短があると思います。結果的にはアメリカの演繹法的戦略策定が勝ったわけですが、演繹法からは革新的戦略・戦術は生まれにくいものです。帰納法でもその着想が神がかり的に優れていれば奇跡のような優れた戦略・戦術を生みだす可能性もゼロではありません。
 ようは、思考の柔軟性なのではないでしょうか?残念ながら先の大戦における日本の軍事指導者にそれがあったとは到底思えません。作戦がワンパターンで連合軍にそれが見破られても改めようともしなかったのですから、根本的能力が欠如しているとしか思えません。大変厳しい結論ですが…。
 技術体系の標準化、結果重視の評価体制はまさにその通りで、現代の日本人にも耳の痛い話かもしれません。それもこれもすべてをひっくるめて思考の柔軟性、冷静な現実認識能力に行きつくのかもしれませんね。
 昨今のニュースを見ていても日本人的な組織上の欠陥は改善されているようには思えません。日本的企業こそまさに上記の表の日本軍と何ら変わりませんから。
 憲法9条教徒など、典型的な例ですね。しかも現実をまったく見ていないから、世界中から失笑されても気付かないという哀れさです。
 「人の振り見てわが振り直せ」昔の人は良く言ったものだ。私も気をつけましょう(笑)。

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