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2019年3月 2日 (土)

現代戦の爆撃精度

Bakugekiseido

 最初に語句の説明から。半数必中界(CEP)というのはある目標に爆弾を投下した場合(あるいは砲弾を撃ち込んだ場合)目標を中心に50%の確率で着弾する確率円(の半径)のことです。ですから半数必中界が狭いほど精度が高いという事になります。
 数字が半端なのは、出典がアメリカの本でそれを日本語訳したもの(「現代の航空戦」リチャード・P・ハリオン著 東洋書林)だからです。ヤード・ポンド法で記されていたので分かりやすくメートル法に私が修正しました。ちなみに1フィートは約30.48cmです。
 表を見て分かるのは、ある目標を破壊するために第2次大戦では3000機以上必要だったのが現代戦ではたった8機で済むという事。湾岸戦争までしか資料がありませんが(イラク戦争の資料はあまり出てこないため)、おそらく現在でもそうは変わらないでしょう。若干命中精度が高くなったくらい。
 図表では目標を中心とする100フィート(30.48m)×60フィート(18.29m)の範囲に90%の確率で着弾するための必要爆弾数と必要機数が書かれています。軍事知識のない方は第2次大戦時の自由落下式の爆弾と現在の誘導爆弾の能力の違いに驚かれたでしょう。
 これを見ると我が航空自衛隊のF-15Jの爆撃能力はほとんど現代戦では役に立たないと分かります。何故日本がわざわざ誘導爆弾運用能力のあったF-15CのFCS(火器管制装置)から対地攻撃用プログラムを外してF-15Jに改修したか理解に苦しみます。導入当時、それだけ反日左翼から「攻撃用兵器」だと非難されるのを恐れたんでしょう。
 日本はその前のF-4EJでも同じような事をしています。反日勢力に要らざる配慮をして日本の防衛力を弱めたのですから国賊的行為に等しい。政治家に最低限の軍事知識、国防に対する責任感・覚悟があったらこんな馬鹿なことはしない。私が心配しているのは、対地攻撃機寄りのマルチロール機であるF-35Aでも同じことをしないかという事。今度こんな馬鹿な事をしたら国家反逆罪で死刑ですよ(怒)。
 今のところ、尖閣有事が起こった場合航空自衛隊で精密誘導爆弾(JDAM、LJDAM)を運用できるのはF-2だけ。尖閣にすぐ出動できるのは築城の第6飛行隊のF-2のみです。来年以降は三沢からF-2飛行隊が1個移動してくる予定ですが、これはF-35飛行隊を三沢で編成するのが前提条件。
 現代戦では、航空戦力は戦闘機同士て戦うだけが仕事ではありません。上陸部隊への空爆は言うに及ばず後背基地や策源地のレーダサイト、通信中枢を空爆で破壊する仕事があります。しかしF-2は対艦ミッションが主任務であるためそこまで手が回るか心配です。こんな時「F-15JにJDAM/LJDAM運用能力があったら!」とないものねだりをしたくなるのです。反日勢力への不必要な配慮で日本の防衛力が阻害されたらいったい何のための自衛隊ですか!
 こんな事を言うと、攻撃は日米安保によって米軍がやってくれるから問題ないと嘯く連中が必ず出てきますが、絶対に大丈夫だと言えますか?オバマ政権の昨今の態度を見てもそう思えるのなら反日左翼のお花畑を笑えませんよ。
 自国の国土は自分たちで守り抜く。そして戦いに勝つためには敵基地攻撃能力は絶対に必要。専守防衛は永遠に攻撃ターンが回ってこない野球の試合と同じ。これではいつか絶対に負けてしまいます。
 さらに言えば、精密誘導爆弾は軍事施設と通信施設だけを攻撃し民間人への被害を最小限に抑える人道兵器。空対地ミサイルも同様。国民の意識が変わらなければ日本が独立国として存在することもできなくなります。政治家が愚かだと非難しがちですが、その愚かな者を選んだのは国民ですよ。日本がまともになるために、我々一人一人が覚悟と正しい知識を持たなければならないと考えます。

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