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2019年3月 2日 (土)

四式戦闘機疾風と稼働率の話

Hayate

 先日、第2次大戦中陸軍の飛行第47戦隊整備隊に属していた人の手記を読んでいたんですが47戦隊では四式戦疾風の稼働率が100%近かったという事。
 
 戦史に詳しい方か大戦機好きの方はご存知ですが、搭載エンジンハ45(誉)の不調から稼働率が低いイメージのある疾風で100%近いというのは驚くべき数字です。
 
 そこで当時疾風の稼働率はどれくらいあったのかを調べてみると平均で40%くらいだったそうです。
 
 
 意外にあるって思いませんか?というのは隣国韓国のF-15K(通称キムチイーグルwww)は30%しかないんです。資料によっては50%ともありますがこれは韓国が吹いている可能性大。マンホールに撃墜された経験のあるキムチイーグルですから30%程度が妥当でしょう(苦笑)。ちなみにKF-16は5~60%くらいだそうです。
 
 我が日本航空自衛隊はなんと90%ほど。これは世界平均からいっても驚くべき数字(良い意味で!)です。米空軍の平均が70%。米軍の場合は空自と保有機数が一ケタ違いますからこのくらいでしょう。米海軍は60%意外と低いですね。
 
 
 普通は保有機数が少ない方が整備に目が行き届けるので稼働率は高くなるはずと素人考えでは思うんですが、国民性もあるかもしれませんね。台湾空軍は80%だそうですから日本に近いです。勤勉な国民かどうかというのも稼働率に影響するかもしれません。
 
 
 途中で脱線しましたので本題に戻します(汗)。
 
 
 誉エンジンは二千馬力級エンジンとしては世界一投影面積が小さい(直径1180㎜)ですがその分デリケートで稼働率が低いという欠点を持っていました。
 
 誉を搭載した疾風もまともに動けば当時世界トップクラスの性能だったと言われています。47戦隊ではそれが稼働率100%、別資料では87%とありこれでも高いです!平均して90%前後はあったでしょう。
 
 
 実際、疾風を駆ってアメリカのP-51マスタングを中心とする18機以上を撃墜した若松幸禧のようなエースパイロットも出ていますし。彼の疾風はスピナーが赤かったことから「赤鼻のエース」と呼ばれていたそうです。85戦隊第2中隊長機はスピナーと垂直尾翼前縁を赤く塗っていたらしい。
 
 
 ところで整備ですが、冒頭の47戦隊整備班の人の話だと疾風は前に装備していた二式戦鍾馗より整備しやすい機体だったそうです。47戦隊では、整備班長刈谷中尉を中心に
 
①機体受領時に整備点検、
②50時間飛行後戦闘に出す、
③20時間ごとにチェック、
④80時間でプラグ交換、
⑤400時間でオーバーホールと徹底していたそうです。
 
 これなら高い稼働率も納得ですね。整備の人の感想ですが、疾風は確かにデリケートな機体だが全体的に稼働率が低かったのは整備の質が悪かったのではないか?と疑問を呈しています。
 
 冷静に考えると、エンジン全体が悪いのなら90%近い稼働率の部隊が出現するはずありませんものね。パイロットの質の低下と同様整備士も質が低下していたのでしょう。また大戦末期には整備資材もそろわなかったそうですから稼働率はさらに低下しました。稼働率が高いイメージがある零戦でも末期は50%まで低下していたそうですよ。
 
 
 量産機疾風は、まともな状態なら660km/h出たという証言もありますし再評価しなければいけませんね!

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