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2019年10月16日 (水)

砂漠のアトランティスは実在した?

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 ノーティドッグの傑作アクションゲームに『アンチャーテッド3 砂漠に眠るアトランティス』というものがあります。アラビア半島ルブアルハリ砂漠のどこかにあったとされる伝説のアトランティス文明を継承した古代都市の遺跡に隠された秘宝を巡って主人公ネイサン・ドレイク一行と中世から存在する秘密結社が争うという大変面白い内容でした。

 

 私は完全にフィクションだと思っていたんですが、ネットで調べてみると実際に「砂漠のアトランティス」と呼ばれる古代都市が実在したようです。ただしアトランティス文明とは無関係。場所はオマーン西部ドファール特別行政区内にあります。インド洋に面した港湾都市サララから内陸に200㎞程進んだところ。ウバールあるいはシスルと呼ばれるオアシス都市遺跡です。紀元前2世紀ごろが最盛期で紀元3世紀頃に忽然と姿を消します。

 オマーン西部は古代乳香を産する土地でした。乳香は重要な貿易品でインド洋交易で栄えます。海のシルクロードの拠点の一つで紅海を通じてエジプトやギリシャに輸出されました。内陸の通商路もアラビア商人によって開拓されメッカやメディナへと向かう道や、反対にペルシャ湾岸、メソポタミア地方に向かう道もできたそうです。ウバールはオアシス都市ですが気候変動で衰退しルブアルハリ砂漠に埋もれ幻の都市と言われました。

 ただその存在はコーランやアラビアンナイトにも記されます。人々は伝説の都市として憧れ「砂漠のアトランティス」という名称もこの時与えられたのでしょう。現代に至って科学が発達すると、人工衛星を使ってラクダの隊商が踏み固めた砂漠の交易路が見つかり、そこを辿っていくうちに通商路の交点に都市があっただろうと推定されます。そしてその地点を発掘した結果1990年代にウバール遺跡は発見されました。

 調べてみるとウバールは人口が増加し地下水を汲み上げすぎたために地盤沈下によって滅亡したことが分かりました。ウバール周辺が石灰岩質の土地だったことが原因です。コーランに記された伝説に「繁栄を極めたウバールの市民は、強欲で不道徳な生活を改めなかったため、アラーによって滅ぼされた」とあるのですが、あながち間違いではなかったのでしょう。

 そういえばアンチャーテッドでもウバール遺跡は岩山の地下にあって豊富な水がありました。ゲームを制作したノーティドッグのスタッフはこの事実を知っていたんでしょうね。まだまだ発掘は続いていて全貌が分かるのは当分先そうですが、機会があればいつか訪れてみたいですね。

 

 

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