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2020年3月11日 (水)

ノモンハンの地形

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 前記事で古是三春著『ノモンハンの真実』の書評を書きましたが、それ以来ノモンハン事件に対する関心が尽きません。おそらく日本で書かれたノモンハン関連の本では初めて触れたホロンバイル平原の地形(少なくとも私が読んだ限り。他に指摘している和書があったら教えてください)、実際にグーグルマップで見てみると日本・満洲側が主張する国境線であるハルハ河の西岸はたしかに崖になっています。一方東岸は東に行くほど緩やかに下る大草原。

 軍事に詳しい方ならご存知だと思いますが、ソ連・モンゴル側にとってハルハ河西岸は天然の反斜面陣地になっています。反斜面陣地に関して過去記事
『異端の参謀八原博通と反斜面陣地』
で詳しく書いたのでここでは簡単に説明しますが、敵に向かった斜面には兵力を配置せず、稜線上に警戒部隊を置き主力部隊と砲兵部隊は敵のいない反対側の斜面に配置する布陣です。敵が斜面(この場合は崖)に取り付くまでは稜線上の警戒部隊による着弾観測で後方の砲兵が攻撃し、敵が斜面に取り付けば稜線上の警戒部隊が攻撃し砲兵が支援、稜線を突破し回り込めば稜線上の警戒部隊と後方の主力部隊で挟撃するというものでした。

 戦史上反斜面陣地が猛威を振るったのは、沖縄戦における嘉数の戦い、安里五二高地(米軍呼称シュガーローフヒル)の戦いです。さしもの物量を誇る米軍も巧みに布陣した日本軍の反斜面陣地を攻めあぐみ大きな犠牲を払いました。反斜面陣地は通常戦力に劣るほうが優勢な敵に対して採る戦術ですが、ノモンハンの場合地形が自然にそういう陣地に適していた為ソ連側に有利、日本側は絶対不利な状況になったのです。しかも兵力はソ連側が優勢、日本側の砲兵陣地は敵から見通せるのに、稜線の向こう側のソ連軍砲兵陣地は日本側から見えないという状況でした。

 第2次ノモンハン事件で、最初ハルハ河渡河攻撃を行った日本軍はソ連軍の猛反撃を受けて敗退、主戦場はハルハ河東岸に移ります。ですから日本軍は最初から絶対不利な戦場だったのです。しかも司令部の無能さのおかげで情報軽視、情勢の誤判断、補給の枯渇、それでいながら日本軍は自軍を上回る損害をソ連軍に与えていたのだから驚嘆します。これはランチェスターの法則にも反する驚くべき大善戦です。

 戦争は結果が全てですからソ連・モンゴル側が主張する国境線まで押し戻された日本・満洲側の敗北であることは間違いないんですが、無能な司令部にもかかわらず日本軍兵士は驚くべき奮戦を見せたということは言えます。

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