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2020年6月12日 (金)

爆発反応装甲の話

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 例によって軍事に興味のない方はスルー推奨です。

 爆発反応装甲(リアクティブアーマー)というのは戦車の表面に付けられた長方形の箱状の補助装甲です。金属製の箱の中に爆発物が入っています。APFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)にはほとんど効きませんが、HEAT(対戦車榴弾=成形炸薬弾)には効果があります。

 一般的に誤解があるのは爆発反応装甲によって敵砲弾の爆発の方向を逸らし防御すると思われがちですが、実際は自ら爆発させてHEATのメタルジェット(超高速噴流)の形成を阻害する事で防御します。戦後第3世代以降の戦車は複合装甲を持っているのでHEATに強い防御力を持っています。例えば日本の90式戦車は距離2000m、射角0度、RHA(均質圧延装甲)換算でAPFSDSは700㎜の防御力ですが、HEATに対しては1500㎜の防御力を持っています。

 ならばHEATは不要ではないかと思われる方もいるでしょうが、防御力が強いのは一番被弾の可能性が高い車体前面、砲塔前面で、側面や上面、背後は装甲が薄く複合装甲も使われていません。というのはすべてを複合装甲で囲めば重量が重くなりまともに動けなくなるからです。ですからアメリカのM1A2SEPエイブラムス戦車で63トン、ドイツのレオパルド2A7でも67トンと70トン以下になっています。日本の10式戦車は何と44トン、軽すぎるという意見もありますが最新の複合装甲で90式戦車と同等以上の防御力を持つそうです。戦後第2世代は普通の均質圧延装甲なので防御力が弱く、爆発反応装甲の必要性が出てくるのです。戦後第3世代以降でも側面や背後、上面を守るために爆発反応装甲は使われます。

 爆発反応装甲はイスラエルで1979年開発されました。第4次中東戦争(1973年)ソ連製の対戦車ミサイル(弾頭はHEAT)で甚大な被害を受けたためです。1982年レバノンへ軍事侵攻した際爆発反応装甲はPLOの対戦車ミサイルやRPG-7に対し効果を実証しました。シリアで捕獲サンプルを入手したソ連、技術提供を受けたアメリカも爆発反応装甲を開発します。

 爆発反応装甲は敵HEATが30度の角度で命中したとき最大の効果を発揮すると言われ、垂直に当たった場合はほとんど効果がないそうです。湾岸戦争で米海兵隊のM60A3戦車が爆発反応装甲を付けていた姿を覚えている方もいるでしょう。ソ連、ロシアのT-72、T-80、T-90は爆発反応装甲で全体を覆っています。敵がRPG系の対戦車ロケットを使用している国は爆発反応装甲装備率が高いですね。

 一応日本の陸上自衛隊も爆発反応装甲を持っていると言われますが、欧米諸国の戦後第3世代以降の戦車は余り爆発反応装甲を付けていません。これらの国はRPGを持ったゲリラ組織と戦闘する可能性が低い(アフガンは例外)のと、最新の複合装甲に自信があるからだと言われます。それと、何より爆発反応装甲は自ら爆発するため味方兵士を傷つける可能性が高いのも使用頻度が低い理由です。一説では爆発反応装甲の加害範囲は最大100mとも言われ、味方兵士は危なくて戦車の近くで戦えません。

 爆発反応装甲を付けている戦車はゲリラ組織との市街戦を想定していると思って当たらずといえども遠からずかもしれませんね。

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