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2020年6月 4日 (木)

戦車の複合装甲の話

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 前記事で現代戦車の砲弾APFSDS(装弾頭付翼安定徹甲弾)一覧を書いたんですが、戦車の装甲に興味が移り調べてみました。と言っても私はあくまで素人、軍事に詳しい方から見ると頓珍漢なことを言っているかもしれません。もし間違いがあったらコメントで教えていただけると幸いです。

 第2次世界大戦の陸戦の主役と言えば戦車。当時の戦車装甲は砲弾が直撃しても逸らして威力を減殺させる避弾経始という考え方が主流でした。ソ連の傑作戦車T-34を思い浮かべてもらうと理解できると思います。戦後になるとソ連はT-54、T-55、T-62のように砲塔を半球形にした理想的避弾経始を持った戦車を登場させます。これに西側諸国は衝撃を受けました。当時の戦車は均質圧延装甲(RHA)でした。

 ところが高性能な徹甲弾(APFSDSなど)が登場すると均質圧延装甲と避弾経始の組み合わせは全く無意味になります。というのもマッハ5で飛んでくるAPFSDSは跳弾しにくく侵徹体の先端が敵戦車の装甲に当たりさえすれば衝突面から垂直方向に曲がり侵徹するからです。初期のレオパルドⅡや90式戦車の砲塔前面装甲が垂直なのもそのためです。それもタングステン弾芯ならまだしも米ロが使用する劣化ウラン合金弾芯だと貫徹して穿孔した穴から劣化ウランの破片が飛び散り発火するという凶悪な物でした。

 そこで登場したのが複合装甲です。有名なチョバムアーマーはその走りですよね。複合装甲は積層装甲とも呼ばれ鋼鉄の装甲版に異なる材質の物質を挟み込み積層構造で敵弾の侵徹を防ぐようにしたものです。挟み込む材質は劣化ウラン、セラミック、チタニウム合金、繊維強化プラスチック、合成ゴムなど。複合装甲は軍事機密なので現代でも詳しい構造は分かっていませんが、初期の複合装甲に含まれるセラミックは非拘束式だったため割れやすくAPFSDSやHEAT(成形炸薬弾=対戦車榴弾)には強くとも、それ以外の通常弾には弱いという欠点がありました。とはいえRHA(均質圧延装甲)換算で700㎜以上の防御力があればほとんどの砲弾は跳ね返すと思いますがね。

 

 アメリカ軍の主力戦車M1A1エイブラムスはこの欠点を嫌いHA以降から複合装甲に劣化ウランプレートを多用するようになります。A2ではさらに装甲の強化が図られたそうです。チョバムアーマー系列を装備しているのはアメリカのM1エイブラムスとイギリスのチャレンジャー戦車のみです。一方、ドイツや日本はチタンなどで形成された角形ケースの中にセラミックを高い圧力で封入した拘束セラミックという方式を採用しています。そのセラミックは酸化物系セラミックの代表格であるアルミナセラミックだそうです。アルミナセラミックはほとんどの酸、アルカリに浸食されにくく耐薬品性は極めて良好だと言われます。加えてその硬度はモース硬度で9。ダイヤモンドの10に次ぐ硬さ。天然ではルビーとかサファイヤに当たるそうです。

 これも確認したわけではないのであくまで噂ですが、拘束セラミック複合装甲は非拘束式セラミックに対し25倍の強度を誇るとも言われます。実際、90式戦車は対弾テストの時、至近距離からAPFSDSとHEATを合わせて7発も受けながら、まだ動ける状態だったそうです。湾岸戦争の時、米軍のM1A1エイブラムス戦車は地雷で擱座した所をイラク軍T-72戦車3両に襲われ至近距離から125㎜滑腔砲弾を受けるもびくともせず、逆に反撃して敵戦車2両を撃破したという話があります。残った1両はほうほうの体で逃げ出したそうです。また故障して動けなくなったM1A1戦車を処分しようとして味方のM1A1戦車が120㎜APFSDSを撃ち込んだもののなかなか破壊できず苦労したというエピソードもあるくらいです。

 このように現代戦車の複合装甲の防御力は非常に優れていると言われます。もっとも湾岸戦争の場合はロシアがイラクにモンキーモデルのT-72を売り、砲弾もタングステンではなく普通の鋼鉄製侵徹体のものを渡したそうですから、割り引いて考える必要があります。レオパルドⅡがA5以降楔型の増加装甲を設けたのは何故?という疑問が当然出てくると思いますが、タンデムHEATなどの新型砲弾に対抗するためだとか様々な説が出ていますが真相は不明です。ある人は、楔型で見かけ上の装甲が厚くなるので単純な防御力アップでは?という声もあります。

 ちなみに、2020年現在拘束セラミック装甲を量産できる技術を持つのは日本を含めわずか5か国だそうです。ドイツは当然として他は何処なんでしょうかね?アメリカ、イギリスは入りそうだしあと一国ってロシア?フランス?非常に興味があります。

 

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