有坂純さんは凄い!
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先日学研の『歴史群像2月号』を買いました。古今東西の戦史が載っている私にとってはバイブルとも言うべき雑誌ですが、今回の記事の中では有坂純さんの『ウクライナ戦争を読む1 露軍11の失敗の原因とは』が秀逸でした。
有坂純さんと言えば、懐かしのホビージャパン刊行のボードシミュレーションゲーム専門誌『タクティクス』以来の付き合いですからかれこれ30年になりますか。学生時代に読んで衝撃を受けた記憶があります。何を隠そう私の世界史シリーズ『世界史英雄列伝』は有坂さんがタクティクス上に連載していた『新書英雄伝』の丸パクリです(恥)。あとは司馬遷の史記の影響です。一応独自色は出していますが、世界史上の人物を取り上げ短くまとめ寸評を加えるというシステムは新書英雄伝から着想を得ました。
私が歴史のみならず戦史全般に興味を持つようになったのも有坂さんの影響が大きいです。有坂さんの凄いところは、戦史のみならず現代戦にも造詣が深いところ。私も見習わないといけないと常に思っています。それはそうと今回の記事、ウクライナ戦争や国防に興味がある方は絶対に読んで欲しいです。立ち読みは厳禁ですよ。絶対に買って読んでくださいね。
有坂さんの分析によるロシア軍苦戦の理由には感心させられました。簡単に紹介すると
①貧弱な軍事産業の基盤
②動員システムの機能不全
③社会と軍の腐敗
④高レベル指揮統制の混乱
⑤戦略の不適合
⑥奇襲の失敗
⑦ドクトリン(戦闘教義)の不適合
⑧硬直化したC4Iで西側精密誘導兵器に対応できない
⑨航空優勢獲得の失敗
⑩サイバー戦と特殊戦の失敗
⑪情報戦(戦域C4I)能力の劣勢
だそうです。一々ごもっともと納得させられました。ここまで冷静に分析している人は日本では少ないのでは?欧米の軍事専門家にはいそうですが。
私はこれからも有坂さんに一生ついて行きます(笑)。
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