ウクライナ陸軍の現有兵力
ブログランキング参加しました。『ブログランキング』と『にほんブログ村』の2つです。よろしければクリックお願いします。
いつも応援ありがとうございます。
侵略したロシア側の兵力、編制も不明ですが守るウクライナ軍はいったいどれくらいの兵力があるか気になり調べてみました。上の表は2022年2月24日、開戦直前のウクライナ陸軍戦闘序列です。一枚の画像に収めるため非常に小さく見にくくなったのはお詫びします。
ウクライナ軍の1個旅団の兵力ですが、欧米の資料では5000人から7000人くらいだそうです。クリミア半島をロシアに奪われて以来、ウクライナ軍はNATO編制にシフトしたんでしょうね。ソ連/ロシア型編制だともっと少なく(5000人以下に)なると思うんですよ。
1個旅団5000人としても38個旅団ですから19万人、これに各種独立部隊が加わりますから総兵力25万人くらいでしょうか。20万人以下の兵力で攻め込んだロシア軍がいかにウクライナ軍を舐めていたか分かりますね。予備部隊が異様に多いのは、おそらく平時編制から戦時編制に増強中か、新設部隊で編成途中という可能性があります。実はこれ以外にも兵力があって、NATO諸国からの兵器援助を受けて戦争中に新設された部隊があります。分かっている分だけ紹介すると、
第82空中強襲旅団
第46空挺旅団
第17戦車旅団
第13猟兵旅団
第21機械化(歩兵、以下同様)旅団
第22機械化旅団
第23機械化旅団
第31機械化旅団
第32機械化旅団
第48砲兵旅団
第49砲兵旅団
第60機械化旅団
第61機械化旅団(歩兵旅団を機械化?)
第62機械化旅団
第88機械化旅団
第115機械化旅団
第116機械化旅団
第117機械化旅団
第118機械化旅団
の各部隊です。
これに海軍の
第36海兵旅団
第38海兵旅団
も加わりますが、こちらは開戦前から存在した部隊でしょう。
各部隊の充足率がどれくらいか気になりますが、戦車旅団だけで従来のものも含めて7個。1個戦車旅団はだいたい100両くらい戦車を保有していますから700両前後は戦車を揃えている事になります。あと空中強襲旅団にも戦車がありますから800両程度は完全充足ならありそうです。実際はこれより少ないとは思いますが…。ロシア型編制だと機械化歩兵旅団にも戦車大隊か中隊くらいは付いているはずですが、ウクライナ軍の編制は不明です。
800両のうち突進に使う100両くらい、西側のレオパルド2なりチャレンジャー2なりM1A2エイブラムス戦車辺りがあれば理想的ですが、まだそこまでは供与されていないでしょう。ただ日本ではあまり報道されていませんが、旧式のレオパルド1も200両くらい供与されているという話があります。さすがにT-90とかT-80との戦車戦は苦しいと思いますが、相手がT-72(改修前)やT-62なら太刀打ちできそう。中東戦争でもM60が活躍しましたから。防御面では普通の均質圧延装甲なのでスカスカですけどね。湾岸戦争時の米海兵隊みたいに爆発反応装甲のパネルを全面に敷き詰めたら良いのに。
現在は西側の105㎜ライフル砲でも使える優秀なAPFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)がありますからね。例えばベルギー製のM1060A3なら距離2000m、RHA(均質圧延装甲)換算、撃角0度で460㎜の貫徹力があります。これだと初期の120㎜滑腔砲用APFSDSのDM33と同等の威力です。
来るべきウクライナ軍の総反攻作戦でこれらの部隊の名を聞くかもしれません。侵略した側のロシア軍の戦闘序列も歴史群像の4月号(だったかな?)に載っていた気がするんですが、気力があったら紹介します。エクセルファイルに書くのも面倒くさいんですよ(苦笑)。それよりも該当号を買っていただいた方が話は早いですが(笑)。
« 嘘を平気でつき良心の呵責も感じない民族との共存はできません | トップページ | これでロシア国内が変わってくれれば良いが »
「 軍事」カテゴリの記事
- A-SAMとESSM(2024.09.05)
- 陸上自衛隊第7師団編制図(2024.09.01)
- ベルリンの戦いドイツ軍戦闘序列(2024.08.23)
- ラインの守り作戦(バルジの戦い)ドイツ軍戦闘序列(2024.08.21)
- クルスク戦車戦(1943年)に参加したドイツ軍戦闘序列(2024.08.11)
« 嘘を平気でつき良心の呵責も感じない民族との共存はできません | トップページ | これでロシア国内が変わってくれれば良いが »
コメント