侵略国ロシアのおかげでどんどん進む世界の防衛協力
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フィンランド、日本と安全保障協力姿勢 「我々はロシアを隣国とし、同じ懸念を共有」
つい先日、日本にNATOの連絡事務所開設というニュースが入り、日本もまた欧州に連絡事務所を設置する予定だという話もありました。理想的にはAUKUSに参加し、NATOにも参加するのがベストですが、そのための一歩を着々と進み始めているように見えます。
ロシアのウクライナ侵略を受けて危機感を持った北欧のフィンランド、スウェーデンがNATO参加を表明、2023年4月4日フィンランドは31か国目のNATO加盟国に認められました。永世中立国だったスウェーデンの場合は国内事情もありまだ正式加盟は未定ですが、時間の問題だとは思います。
今の国際情勢では、単独で国を守ることは困難で集団的安全保障で国を守っていくしかありません。これは国際政治や軍事を少しでもかじった者なら常識です。国連憲章でも認められています。今回フィンランドが日本と安全保障協力の姿勢を示したそうですが、実はフィンランドと日本は昔から関係がある国です。
戦前、当時の日本陸軍主力小銃だった三八式小銃はフィンランドにも輸出されています。実は第1次大戦中ロシアにも同銃が輸出されていたそうです。冬戦争の時、三八式小銃で戦ったフィンランド兵がいたかもしれないと思うと感慨深いですね。現在でも陸自の次期装輪装甲車(改)の開発が2018年中止になったのを受けて、フィンランドのパトリア社製AMV XPが次期装輪装甲車に選定され日本でライセンス生産される予定になっています。
AMV XPはAMVの改良型で、最高速度100km/h。乗員3名+兵員12名を乗せられる装甲兵員輸送車タイプを基本として、歩兵戦闘車、指揮通信車、偵察車、迫撃砲運搬車、機動砲車両など各タイプがあり汎用性が非常に高い車両です。アメリカのストライカー装甲車ファミリーに近い存在だと思います。理想的には日本の16式機動戦闘車をベースにしてファミリー化して欲しかったのですが、国際的に実績のあるAMVに決まったのは、緊迫した国際情勢下では仕方なかったのでしょう。
フィンランドとの安全保障協力はどんどん進めていくべきだと思います。フィンランドのNATO正式加盟も決まったことですし、ロシアやシナを牽制するためにも安全保障の仲間は一人でも多くいたほうが良いですから。これを機に日本も兵器を輸出して外貨を稼ぐべきだと思うんですよ。絶対に日本と敵対しない友好国限定ですが。
日本はインドネシアにもがみ型輸出を画策しているそうですが、安全保障の面を考えるとオーストラリアに輸出する方が良いと個人的には思うんですがね。さすがに軍事機密の塊で国防の根幹である潜水艦の輸出は賛成できませんが。オーストラリアはちょうど次期フリゲート計画が迷走しているそうなので、その穴埋めにもがみ型はちょうど良いと思うんですよ。この辺りはオーストラリア側の事情もあるので勝手なことは言えません。
話が脱線したので元に戻すと、日本のNATO参加への布石という意味でもフィンランドとの防衛協力は強力に推進してきましょう。皆さんはこのニュース、どのような感想を持たれましたか?
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