現代艦船の推進機関
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ちょうど韓国が次期駆逐艦KDDXに初の統合電気式推進システムを採用するというニュースが入ってきたので、現代艦船の推進機関について調べてみました。
CODADとかCOGOGとかの最初のCOはコンバインド(複合)という意味です。後の方のDODとかGAGの真ん中のOはORで切り替えの意味、AはANDで併用のことです。ということでCOGAGならガスタービンとガスタービンの複合機関で低速・巡航時のガスタービンに加え、高速を出す必要がある場合はもう一つのガスタービン機関を動かして推進します。
一般的にガスタービン機関はジェットエンジンと同じ構造でパワーが出ますが燃費が悪いです。逆にディーゼル機関は燃費は良いですがガスタービンほどの出力は出ません。という事で、巡航時の燃費と高速時のパワーを併用するにはCODAGが良いのかもしれません。
全部調べたわけではありませんが、現代の軍艦で一番採用されているのはCOGAGかCOGOGだと思います(間違ってたらゴメン)。日本の護衛艦でも多数採用されていますし、アメリカのタイコンデロガ級巡洋艦、アーレイバーク級駆逐艦もこれ(COGAG)です。
そこで話が戻るんですが、KDDXに統合電気推進ってうまくいくか疑問です。コロンビア級は原子力エレクトリック推進だから全く別物だしクイーンエリザベス級空母は150000hp、ズムウオルト級は47000hp×2、5100hp×2の大出力ガスタービンエンジンを積んでいます。韓国海軍は世宗大王級駆逐艦で105000hp出せるので、いつものようにアメリカのゼネラル・エレクトリック社からガスタービンエンジンを買えば問題ないのかもしれません。あとで調べたら日本のIHIがライセンス生産しているように韓国もハンファテックウィンがライセンス生産しているようですね。
ただ難しいのは、すべての動力を電気で賄うので攻撃に電気を使用すると航行に使用する電気が減る、甚だしい場合は動けなくなる可能性もあります。そういった総合的な電力の配分を韓国ができるかどうかです。別にヘイトでも揶揄でもありませんよ。まじめな話をしています。独島級強襲揚陸艦がエンジンに火災を起こし自力で動けなくなったという話もありますしね。
ともかくKDDXがどうなるか注目しています。
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