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2023年6月 9日 (金)

オーストラリア、F/A-18ホーネット41機をウクライナに供与する可能性

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豪州、ウクライナに戦闘攻撃機「ホーネット」を供与する可能性あり


 ウクライナ戦争に関心が薄まった日本人が増えているのは嘆かわしい限りですが、我々のように真剣に日本の国防を考えている者にとってはこの戦争の結果如何が日本の安全保障に直結するため注視せざるを得ません。

 最近飛び込んできたニュースですが、オーストラリアがF/A-18ホーネット戦闘機41機のウクライナへの供与を検討しているとのこと。私が最初に聞いた話だとカナダだと言うものでしたが、よく考えるとカナダ空軍はまだホーネットが現役でF-35Aの導入もようやく2023年88機が決まったばかりなので余裕がなく眉唾情報だろうと思っていました。

 そこでネットでソースを探したところ、供与検討はオーストラリアだとのこと。これなら納得です。オーストラリア空軍はすでにF-35Aを導入済みで72機調達予定。すでに何個飛行隊かはできているとのことなので退役したホーネット41機をウクライナに渡さない場合廃棄するか練習機としてアメリカに売却するしかないとのこと。

 廃棄するくらいならウクライナに供与して役立ってもらおうとオーストラリアが考えたとしても不思議ではありません。そしてこの話が出てきたという事はアメリカも許可しているのでしょう。ただ勘違いしてならないのは、このホーネットはスーパーホーネット(E/F)ではなくレガシーホーネットだという事。レガシーホーネットとスーパーホーネットは能力的にかなり違います。当然米海軍海兵隊で現役のスパホの方が遥かに高性能。オーストラリア軍のホーネットはA型だそうだからF-16でいったらBlock25か40くらいかな?もしレガシーホーネットでもC/Dの後期型ならスパホの初期型と同じレーダーのAN/APG-73を搭載しアビオニクスも大幅強化されているから良かったんですけどね。撃ちっぱなし(アクティブレーダーホーミング)ができるAMRAAMも撃てますし。A型で無改修だとサイドワインダーとセミアクティブレーダーホーミングのスパローしか撃てないのでは?オーストラリア空軍がその後改修したのかもしれませんが…。

 何よりの強みは、同じマルチロールながら対地対艦攻撃にF-16より特化しているということ。対地攻撃機が欲しいウクライナにとっては非常に魅力的な話だと思います。ウクライナに供与予定のF-16Block50/52相当のようにロシアのSu-30などと互角の空戦はできないかもしれませんが、対地攻撃機と割り切って使うならレガシーホーネットは非常に役立つと思いますよ。すくなくともウクライナ現役のSu-25攻撃機よりは活躍しそう。

 41機なら2個飛行隊くらいは作れます。それらが各機ハープーン対艦ミサイルを搭載しロシア黒海艦隊に一斉に襲い掛かたら黒海艦隊は一瞬で全滅しそう♪そのあとはマーベリック、SLAM-ERなどの空対地ミサイルや、JDAM・ペイブウェイなどの各種誘導爆弾でロシア地上軍を攻撃できます。HARMのような対レーダーミサイルも無改修で撃てるのでウクライナ空軍にとっては有り難いし、ロシアにとっては脅威でしょう。

 F-16の供与と共に、このF/A-18ホーネット戦闘機41機の供与もぜひ実現してほしいですね。聞くところによるとオーストラリア空軍がウイリアムタウンRAAF基地の格納庫に保管しているホーネットは保存状態が非常に良いそうで4ヶ月くらいでウクライナに提供できるとのこと。

 皆さんはオーストラリアがホーネット戦闘機をウクライナに提供する可能性というニュース、どのような感想を持たれましたか?

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