ロシア軍が使用している弾丸について
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今日の話はマニアックなので軍事や国防に興味のない方はスルー推奨です。
私は定期的に5ちゃんねるの軍事板を覗くんですが、その中のウクライナ情勢スレでロシア軍がついにマキシム機関銃を使いだしたというコメントがありました。マキシム機関銃というのはアメリカのマキシム重機関銃の完全コピーであるPM1905重機関銃を改良したPM1910重機関銃の事だと思いますが、第1次世界大戦前に採用された骨董品が今でも残っている事に驚きました。
PM1910は水冷式で重く使いにくい銃ですが、水さえあらば永遠に撃ち続けられるので例えば厳冬期など雪を銃身部を覆う冷却水筒に投げ込めばよいというメリットもあります。攻勢作戦には使えませんが、今のような防御戦なら役に立つだろうと個人的には思います。
使用弾丸はあるのかと思って調べてみると、モシン・ナガン(これも1891年採用のボルトアクションライフル)と共通の7.62㎜×54R弾でした。この弾丸は現代でも使用されているSVDドラグノフ狙撃銃で使われているので生産自体は行われているようです。ただモシン・ナガンやPM1910のような骨董品が今でも使えること自体凄いと思います。メンテナンスとか要らないんでしょうか?ソ連/ロシアの兵器は頑丈で有名ですからそれも可能なんですかね?そういえばT-34もエンジンが動かなかったのでハンマーで叩いたら動いたなどという冗談とも本当とも判断できないエピソードを聞いたことがあります。
ちなみにロシア軍が現在使用している主力弾丸である5.45㎜×39弾は威力が1340J(ジュール)あります。7.62㎜×39弾で1991J。ちなみに西側標準の5.56㎜×45NATO弾は2092J、7.62㎜×51NATO弾では3348Jもあります。威力と反動のバランスを考えるとロシア軍は7.62㎜×39弾のままでも良かったような気はします。
ちなみに運動エネルギーの計算式であるジュールは某サイトによると(初速×初速×弾頭重量)/2000で計算できるそうです。2000というのは重力加速度×2の事だそうですが、物理に疎いので良く分かりません(笑)。一応この計算式で7.62㎜×54R弾を計算すると2899Jだそうで7.62㎜NATO弾より威力は低いですね。初速(m/s)が遅いからなんでしょうかね?
訓練もろくにできていない徴集兵に持たせるんですから、旧式のモシン・ナガンやPM1910で丁度良いとロシア軍上層部は考えているんでしょうが、こんな国に生まれなくて本当に良かったと思いますよ。
旧式戦車で今ウクライナの戦場で確認されているのが1950年代生産のT-55だそうですが、もし残っていればT-44とかT-34も戦場で見れるかもしれませんね。そこまで来たらロシアの敗北は決定的なんでしょうが…。そういえばIS-3スターリン戦車が戦場に送られるとかいうニュースを聞いたことがあるんですが、あれは実現したのでしょうか?一応砲弾は122㎜榴弾砲の奴が使えるそうですが(徹甲弾はさすがに無理。あっても現代戦車の複合装甲は抜けない)、動くかどうかは賭けですね。
IS-3の生産数が1200両弱なので、各型合計で57000両生産されたT-34シリーズの方が残っている可能性は高いと思います。確か北朝鮮では今でも現役ですよね。IS-3は中東戦争の時イスラエル軍のアメリカ製M48戦車に完敗したので戦車戦では使えないでしょうが、歩兵直協には使えるかもしれません。ただこんな旧式戦車使うくらいならBMP-3歩兵戦闘車の100㎜低圧砲の方が使い易いとは思いますがね。BMP-3自体が枯渇しているのかもしれません。
ともかく我々戦史マニアには面白い話ですが、実際戦っているロシア兵にとってはたまったものじゃないんでしょうね。
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