2024年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« サール6型コルベット | トップページ | ラージャグリハ(王舎城) - 世界の都市の物語 - »

2023年10月27日 (金)

エルサレム - 世界の都市の物語 -

ブログランキング参加しました。『ブログランキング』と『にほんブログ村』の2つです。よろしければクリックお願いします。

歴史ランキング

にほんブログ村 歴史ブログへ

にほんブログ村

いつも応援ありがとうございます。 

Photo_20231027225401

 考えてみたら世界の都市の物語シリーズもずいぶん長くなりました。最初はパリから始まってロンドン、テーベ、カイロ、北京、トレド、ウィーン、杭州、バルフ、セレウキアとクテシフォン、アンティオキア、メルブ、開封、パータリプトラ、アレッポ、サマルカンドと続きました。もしかしたら抜けている都市もあるかもしれません。現在も栄えている都市もあれば、すでに廃墟となって忘れられた都市もあります。今回はイスラエルの首都でありユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地でもあるエルサレムです。

 ちなみにイスラエルはエルサレムを首都としていますが公式には認められていません。公式にはテルアビブが首都です。アラブ諸国が反発するので欧米はじめ各国はエルサレムを首都と認めたくないのです。ただし2017年アメリカのトランプ大統領が公式にエルサレムをイスラエルの首都と認めたことから、既成事実となっていくのでしょう。

 エルサレムの歴史は古く紀元前10世紀から紀元前6世紀にかけて存在したユダ王国の首都となりました。地中海から内陸部に入った標高800mの小高い丘の上にあります。一般にエルサレムという場合この旧市街を指します。ユダヤ教とキリスト教の聖地であることは分かると思うんですが、実はイスラム教でも教祖ムハンマドが天に昇った所だとされ、メッカ、メディナに次ぐ第3の聖地に定められています。

 都市の起源はさらに古く、ユダヤ人が来る前の紀元前30世紀にも遡るとされます。この地はカナンとよばれセム系民族が住んでいたそうです。彼らが現在の旧市街に当たるオフェルの丘に集落を築いたのが起源です。実はユダヤ教や旧約聖書の舞台は現在のイスラエルではなく紅海沿いのメッカやメディナのあるアラビア半島西岸地方だとする説があります。ユダヤ人は牧畜民なのでカナンの地にも至ったことがあるでしょうが、もともとは先住民がいたのです。そして元来のユダヤ人もセム系民族でアラブ人に近い人種でした。今住んでいるイスラエルの白人系ユダヤ人はロシア平原にあったハザール汗国の末裔が多いと言われます。ユダヤ教を信仰したらユダヤ人になるので民族のルーツとかはあまり重視されないと言われます。このあたり知識がないので間違っていたらご指摘ください。

 ただしすべてがロシア系というわけではありません。ローマ帝国によりユダヤ王国が滅ぼされて以降、ユダヤ人はヨーロッパ各地に移り住みました。その地で金融業などを営み財を成し、現地で長く生活するうちに混血して白人化していったのです。トルコの場合と似ていますよね。トルコももともとはモンゴル高原西部に住む遊牧民でモンゴル人に近い風貌でした。言語もモンゴル語とは方言の違いくらいに似ていたそうです。ところが突厥(トルコの漢訳だと言われる)の拡大、セルジューク朝の西遷でまず中東に移り、オスマン朝時代に小アジアに定着して以降現地人と混血し白人化しました。イスラエルの900万人の人口のうちロシア系は120万人ほどだそうです。

 旧約聖書でもダビデ王がこの地に住むペリシテ人(パレスチナ人?)を倒して要害の地であるエルサレムに都を築いた話が載っています。このように歴史を遡れば誰が元々住んでいたと争うと収拾がつかなくなるため、現在誰が住んでいるかで定住権を認めるしかありません。ユダヤ人もローマに滅ぼされ各地に四散しましたからね。そのときエルサレムは徹底的に破壊されたそうです。

 その後セム系民族が戻ってきてこの地に定住し、トルコ人やモンゴル人などの遊牧民族もこの地を通ったり支配したりします。エジプトの領土となったこともありました。その後オスマン朝の領土となり、帝国主義時代にはイギリスが奪って植民地にしました。第1次世界大戦に協力させるため三枚舌外交でユダヤ人やパレスチナ人それぞれに甘い言葉で独立を約束し騙したイギリスが一番悪いと思いますが、イスラエルは曲がりなりにも建国し、周囲のアラブ諸国と4度に渡る中東戦争を勝ち抜いたんですから、定住する権利を獲得したと思うんですよ。

 厳しい話ですが世界は実力勝負。中東戦争で勝利できなかったパレスチナが悪いんです。綺麗事を言う連中は「パレスチナ人が可哀想と思わないのか?」と非難しそうですが、可哀想だとは思いますよ。でもどうしようもありません。アラファトのPLO(現ファタハ)はイスラエルを滅ぼして自分たちのパレスチナ国家を建設するという夢は諦め共存の道を探りました。昔はPLOも最悪のテロ組織だったんです。

 現実に目覚めずテロを繰り返しているのはガザ地区を実効支配するイスラム教原理主義テロ組織ハマスです。イスラエルにも生存権はあります。何度も戦争して大きな犠牲を払っているんですからね。ハマスは未だにイスラエル殲滅を謳っているんですから、どちらかが滅ぶまで徹底的にやるしかないでしょう。話し合いの余地はありません。

 綺麗事を言わせてもらうと、エルサレムの旧市街を国際管理にしてユダヤ教、キリスト教、イスラム教すべての信者が平等に暮らしたり訪問する権利を保障するのが一番望ましいんでしょうが、現実はそう甘くないので実現は不可能でしょうね。

 イスラエルに平和が訪れるのはいつでしょうか?その前に聖書で言うハルマゲドンが起こって世界の終わりが来たら最悪ですよ。

« サール6型コルベット | トップページ | ラージャグリハ(王舎城) - 世界の都市の物語 - »

 世界史」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« サール6型コルベット | トップページ | ラージャグリハ(王舎城) - 世界の都市の物語 - »