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2024年5月29日 (水)

海上自衛隊は独自のF-35B部隊を保有すべき

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 軍事研究2024年5月号に載っていた軍事ライター文谷数重氏の『海自自前のF-35Bが必要な理由』という記事は非常に感銘を受けました。

 実は私、文谷氏を清谷信一氏と同様あまり高く評価しておりません。文谷氏、清谷氏に共通するのは軍事知識はあるものの最終的に外国兵器最高、自衛隊兵器駄目という謎の結論に強引に持っていくところです。清谷氏で一番呆れたのは90式戦車採用の時、74式戦車を魔改造したら十分で90式戦車は要らないという大論陣を張ったところでした。私もそこまで軍事知識はないんですが、それでも「74式戦車は油気圧サスペンションがへたってきているので限界が来ているのでは?今更74式戦車を新造するくらいなら90式のほうが主砲威力も上がっているし機動性も防御力もはるかに74式戦車より上のはず」と思いました。

 文谷氏も同様で、確か去年記事に書いたと思いますが、旧来の牽引式155㎜榴弾砲があれば19式装輪155㎜榴弾砲は要らないなどととんでもない主張をしたことで同類認定しました。ウクライナ戦争で機動力の無い牽引式のM777 155㎜榴弾砲があれほど大損害を受けているにもかかわらずですよ!米軍のM777は他国の155㎜榴弾砲よりはるかに軽いとはいえ、ヘリ輸送を前提にしている火砲です。ウクライナ軍が航空優勢を取れない現状では使い物にならないと私のような素人でも分かりますよ。現代の砲兵戦は一度射撃したら素早く配置転換しないと、敵の対砲兵レーダーで位置を特定され集中攻撃されます。だから装軌式や装輪式の自走砲が重宝されるのです。

 ほかにも数え上げたらキリがありませんが、そんな文谷氏と今回初めて意見が合いました。文谷氏の主張通り現在の運用だとF-35B部隊は空自の所属で海自のいずも型に派遣する形になっています。今は平時なので空自側も嫌々ではあっても海自に貸し出すでしょうが、有事になってくると貴重な最新鋭ステルス戦闘機であるF-35Bを素直に貸し出すだろうか?と文谷氏は疑問を呈します。私も同じ懸念を抱いていました。

 空自は航空優勢を取って敵空軍の活動を封じ込めるのが主任務。一方海自はいずも型を中心に空母打撃群を形成し敵艦隊や島嶼に上陸した敵地上部隊を叩くのが任務です。あと空母打撃群そのものの直衛も任務に加えられます。お客さんである空自のF-35B部隊が海自の運用に素直に従うかは非常に疑問です。

 いずも空母打撃群を有効に活用するには独自のF-35B部隊を保有すべきだという文谷氏の主張に私も全面的に賛同します。日本政府は軍事音痴なのでまともな部隊運用の知識がないし知ろうともしないのでしょう。こんな体たらくで日本を守れるはずありません。

 私の提案ですが、せっかく防衛費が対GDP比2%で10兆円になったんですから、空自のF-35Bはそのまま残して別途海自のF-35Bを2個飛行隊(40機前後)創設すべきだと思うんですよ。いずも型を空母に改装しても頑張って14機搭載が限度。実際は10機前後になりそうです。

 文谷氏は空母打撃群を有効活用するためにはいずも、かがを同時に運用し緊急着陸用にひゅうが型2隻も編入して、それをイージスシステム搭載のミサイル護衛艦4~5隻で守るべきだと主張しています。私も大賛成ですが、これに加えて汎用護衛艦ながら艦隊防空もできるあきづき型4隻も加えるべきだと考えています。

 米海軍の空母打撃群は原子力空母1隻に複数のミサイル駆逐艦が護衛に入る形ですが、日本の場合は複数の軽空母を運用するのですから艦隊防空用のミサイル護衛艦を10隻以上は編入したほうが良いのではないでしょうか?本気で国防を考えるなら海自独自のF-35B部隊が絶対に必要だし、有事に九州東方の太平洋に空母打撃群を遊弋させておけば、シナ海軍は第1列島線に手出しできないと思います。

 皆さんはF-35Bの海上自衛隊部隊創設、どのような感想を持たれますか?

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