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2024年5月29日 (水)

AWACS(早期警戒管制機)の今後

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 これも軍事研究2024年5月号(4月10日発売)からです。どうして先月号の記事を今頃書いているかというと、兵頭二十八本と同じ時期に買ったため読むのが遅くなったからです(苦笑)。昔は読書速度も速いし読書量も多かったんですが、今は年取ったせいか寝転がって気軽に読めるような兵頭本でも読了に数日から数週間程度かかってしまいます。本当に情けない限りです。

 さて本題ですが、航空評論家石川潤一さんが書いた『露A-50撃墜、AWACSは生き残れるか』という記事についてです。その前にAWACSというのは早期警戒管制機のことで、現代の航空戦には欠かせない機種です。長大なレーダー探知距離を持ち味方航空機を指揮管制して敵航空機などを撃破する司令塔の役割を果たします。似たようなものにAEW&Cがあり、これも日本では早期警戒管制機と訳されますが、違いはAWACSのほうが本格的な航空管制をできるのに対し、AEW&Cは限定的能力しか持ちません。

 ウクライナ戦争で衝撃を受けたことは数多くありますが、その中でロシア空軍のAWACSであるA-50が2024年に入って2機もウクライナ軍に撃墜された事も驚きました。A-50はアメリカのE-3セントリーや日本のE-767に比べたら若干探知距離が短いとも言われますが、それでも400㎞くらいは探知できるそうです。一説ではE-3を凌ぐ探知距離があるとも言われますが、どちらにせよウクライナ空軍戦闘機のレーダー索敵範囲外から発見し、味方戦闘機に指令を出し攻撃できることから撃墜はまず困難だろうと言われました。ウクライナ軍戦闘機の空対空ミサイルでは射程が足りませんからね。

 危険があるとしたらウクライナ軍が運用するソ連製対空ミサイルのS-400(射程350㎞)くらいで、アメリカ供与のパトリオットミサイルは射程70㎞なので撃墜は難しいと言われていました。そのS-400も開戦劈頭からのロシア軍のミサイル飽和攻撃で迎撃弾を撃ちすぎミサイルが枯渇していると見られていたのです。

 ところが撃墜困難なはずの虎の子のA-50が2機も落とされました。S-400をまだ温存していたという説、新型長距離地対空ミサイルをウクライナ軍が開発しそれを使ったという説、ドローンを使って撃墜したという説などがありはっきりしません。これを見てアメリカ軍はE-3セントリーの将来性に不安を持ったと言われます。

 そこでより安価なAEW&CであるE-7を大量採用し、同時に多数を飛ばして生存性を上げ、データリンクで対処するという方針に切り替えたそうです。E-3と同じレーダーを採用している日本のE-767はアップデートの面で有利だと従来は言われていました。E-7はアメリカが採用していないのでアップデートが順調に行われる保証がないから駄目だというのが通説だったと思います。

 ところがアメリカ軍はE-3はある程度残してもE-7を早期警戒管制の主力にしそうな感じです。となると日本の防空は困ったことになります。日本もE-7を採用するかそれに匹敵するような比較的安価なAEW&Cを開発し大量配備する必要があるかもしれません。私は素人なので分かりませんが、早期警戒機のE-2Dアドバンスドホークアイで代用できるならそれに越したことはないのですが…。

 E-3や同じシステム搭載のE-767は同時探知目標600、同時目標追尾数200で単体としての性能は抜群なんですけどね。これに対しE-7は同時探知目標180、同時対処24で劣るんですが、これは数を飛ばしてカバーする方針なんでしょう。ここにあげた情報はネットで出回っている数値で、実際の能力は軍事機密ではっきりしないという事はあらかじめお断りしておきます。

 E-3は高価なうえにパイロットと管制クルーで21名搭乗していますから万が一撃墜されるとかなり痛いですからね。A-50を撃墜されたロシアも痛恨事だと思いますよ。NATO諸国もアメリカの方針通りE-3の後継にE-7を採用するみたいなので、日本の航空自衛隊はどうする気だろうかと心配でなりません。今はドローン全盛時代で手りゅう弾程度の爆弾でも落とされたら、AWACS機体上部の円盤状のレーダーは損傷して使い物にならないそうです。

 同時探知、同時対処能力には目をつむって生存性重視が今後のAWACS、AEW&Cの流れになるんでしょうかね?

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