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2024年6月 7日 (金)

ロシアの極超音速ミサイル

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 最近ミリタリー関係の記事が続きますが、これも軍事研究2024年6月号からです。以前極超音速ミサイルに関する書評で紹介した軍事ライター能勢伸之氏が各国の極超音速ミサイルの現状について記事を書かれていました。

 その前に、極超音速ミサイルについて知らない人のために一応紹介しておくと、その定義はマッハ5を超える速度で弾道ミサイルのような放物線軌道ではなく終末時に不規則に動くミサイルです。大きく極超音速巡航ミサイルと極超音速滑空体に分類されます。発射時は通常のミサイルの通り滑空体なら放物線軌道、巡航ミサイルなら水平低空軌道です。ところが命中前の終末機動時に不規則な動きをします。ゆえに現在の迎撃システムでは撃墜不可能か著しく困難だと言われます。

 ウクライナ戦争でロシア軍が使用したとされる極超音速ミサイルは、空中発射型のキンジャールと艦上発射型のジルコン(ツィルコン)です。キンジャールは弾頭重量500㎏、マッハ10で飛翔し2000㎞の射程を持ちます。ジルコンは弾頭重量400㎏、速度マッハ9で射程1500㎞です。

 撃墜不可能と言われロシア軍は自信を持って実戦に使用したのでしょうが、何とウクライナ軍は分かっているだけでキンジャールを8発も撃墜しているそうです。ジルコンも2発以上迎撃しています。全体で何発ロシア軍が発射したのか分かりませんが、ウクライナ軍がどういう手段で撃墜したのか謎でした。

 ウクライナ軍が撃墜に使用したのはNATO供与のパトリオットPAC-3だったそうです。実はキンジャールはマッハ10、ジルコンはマッハ9とは言いながら週末段階ではマッハ2~マッハ4.5くらいまで速度が落ちるそうです。これならジェット戦闘機かちょっと速いミサイルくらいでパトリオットPAC-3で迎撃可能です。しかもジルコンは公称マッハ9とは言いながら実際はマッハ7.5に達するのも一時的でその後は速度が落ちていく性能でした。

 加えて精密誘導能力が低く、とてもじゃないが移動目標に当てるのは困難だと言われます。一方アメリカは精密誘導能力を持つ極超音速ミサイルの実用段階に近づきつつあります。日本もマッハ3の空対艦ミサイルASM-3をスクラムジェト化し射程を400㎞に延長したASM-3(改)を開発中です。スクラムジェット化することで速度もマッハ4以上にはなるそうですから、準極超音速ミサイルと言って良いかもしれません。

 ロシアやシナの極超音速ミサイルはいざとなったら核搭載できるのでそこまで精密誘導能力は求めていないのでしょうが、日米は核搭載前提ではないので精密誘導能力が絶対に必要です。極超音速ミサイルの技術的困難さについては過去記事

『書評『極超音速ミサイルが揺さぶる「恐怖の均衡」』(能勢伸之著 扶桑社新書)』

で紹介したのでご参照ください。

 ロシア軍の極超音速ミサイルは、宣伝されているより大したことないと一安心したところですが、技術は日進月歩。そのうち本当に撃墜困難な極超音速ミサイルが開発されるかもしれません。その前に日米が一刻も早く極超音速ミサイルを実用化したいですね。

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