パトリアAMVと24式装輪装甲戦闘車の調達価格
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着々と進む防衛力強化。陸上自衛隊では次期装輪装甲車にフィンランド製のパトリアAMV XPを選定しました。16式機動戦闘車をベースとした24式装輪装甲戦闘車も96式装輪装甲車の後継として正式採用を争っていたのですが、防御力、汎用性からパトリアが選ばれます。これで24式が消えるかと思いきや、IFV(歩兵戦闘車)として日本唯一の機甲師団第7師団の89式装甲戦闘車の後継や、16式機動戦闘車の随伴歩兵戦闘車として採用されました。
とはいえ、パトリアは陸上自衛隊全体で810両調達予定なのに対し、24式は232両調達される見込みです。機甲師団の随伴には装輪式ではなく装軌式が良いのではないかと思いますが、今のところ装輪式のIFVはどうなるか分からないので何とも言えません。
そこで両者の調達価格はどうなのか調べてみました。パトシアAMV XPの当初調達は200億円で28両、1両あたり7.14億円です。一方24式は218億円で18両なので1両あたり12.11億円と高額です。どちらも調達数が増えて行けば量産効果で価格は下がると思いますが、安くなる可能性が高いのは調達数が圧倒的なパトリアの方です。
もちろん、陸自採用のパトリアはAPC(装甲兵員輸送車)で24式はIFVなので砲塔がない分パトリアが安いのは当然だと思いますが、それにしても10億超えは高すぎな気がします。
90式戦車は当初10億円超えでしたが、341両調達したころには1両あたり8億円に下がっています。10式戦車に至っては最初から9.5億円です。西側標準となったドイツのレオパルド2でさえ、国内調達価格は8億円に対し輸出価格は10億円を超えるそうですから、そこまで高価格ではない印象です。
あくまで個人的感想ですが、24式はもっと安くならなかったのかなとは思います。せめて砲塔がある分パトリアより1億円高い8億円台にできなかったのでしょうか。パトリアのほうが遥かに防御力が高いのは過去記事でも書きました。こればかりは、国際的販売実績のあるパトリアと比べるのは、ガラパゴス化した日本製兵器は酷なのでしょう。
私の希望としては、BAEが提案したパトリアの車体にスウェーデン製CV90歩兵戦闘車の40㎜機関砲搭載砲塔を載せたIFVタイプが最強のような気もしますので、なんとか日本もパトリアのIFV化を望んでいます。何よりも私が一番信用していない軍事ライターの清谷信一氏がパトリアAMV XPの採用を酷評しているので、逆に日本にとって良かったと思います。清谷氏は軍事知識があるのは認めますが、なぜか最終結論で日本をディスる傾向がありますから。90式戦車を採用した時、74式の改良で事足りると暴論を吐いたことは一生忘れません。
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