カールグスタフは一日6発しか撃てない
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スウェーデンのサーブ社が開発した個人携帯無反動砲カールグスタフ。日米はじめ世界40カ国以上で使用されている大ベストセラー兵器です。個人携帯兵器にも関わらず84㎜の大口径。装甲貫徹力こそ均質圧延装甲換算で400㎜以上と最近の新型戦車にはやや力不足になってきていますが、多目的榴弾を撃てることから簡易な歩兵直協火砲として重宝されています。
無反動砲は、発射した時の反動を反対側から爆風を逃がすことで相殺する火砲ですが、後方にもし兵士がいたら命の危険もある非常に危ない兵器でもあります。ですから発射の際は後方に注意しなければなりませんし、狭い室内から撃ったら爆風が自分にも及んでこれも命の危険があります。使いどころが難しい兵器ではあるのですが、何しろ便利なので無くなることはないでしょう。
最近、YOUTUBEの軍事系動画で知ったのですが、いくら無反動砲といっても振動は人体にも及ぶそうで米軍ではカールグスタフの発射を一日6発に限定しているそうです。それ以上撃ったら人体に悪影響があり、特に脳に深刻なダメージがあるとか。ちょうどボクシングで言うパンチドランカーみたいになるのでしょう。
我が国の陸上自衛隊の小銃分隊(7~8名)にも一人ATM手がいますが、6発以上撃たなければならない局面ではほかの人に代わってほしいですね。まあ、よほどの激戦でない限りは一日6発も撃つことはないでしょうが。せいぜい一日2~3発くらいだと思いますよ。
最新のカールグスタフM4も、軽くなったとはいえ本体だけで6.6㎏ありますし、砲弾一発3㎏以上しますから本体と砲弾4~5発携行するだけで20㎏以上になります。これが昔なら本体で16㎏以上ありましたから、当時の兵士は大変だったでしょうね。一応、砲撃手と装填手の二人1チームで行動しますから、装填手も何発かは砲弾を持つのでしょう。
これが無反動砲だけの話なのか、それともRPG-7のようなロケットランチャーでも同じ状況なのか非常に気になります。実際に撃った経験はありませんが、動画などを見るとロケランも兵士が発射した瞬間ずしっと重みを感じているように見えますから。
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