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カテゴリー「 軍事」の記事

2024年6月 9日 (日)

ソ連、ロシアの主力戦車生産数

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 例によって軍事に興味のない方はスルーお願いします。

 前記事で冷戦期ソ連は戦車師団を50個(52個という資料も?)も保有していたが、そのすべてが当時最新型のT-80であるはずがないと考察しました。そこで調べてみたんですが、T-80以外の師団はT-64を装備していたという考えも間違っていたようです。

 ちなみに、表の見方は左側がソ連時代の本国生産数、右の総生産数は冷戦期~現在の本国生産数と各国のライセンス生産数を合わせたものです。T-90は1991年制式採用ですから冷戦後の生産になります。

 計算しやすいように戦車師団の戦車保有定数を300両とします。これが50個師団ありますからだいたい1万5千両必要です。T-80とT-64を合わせても1万2400両ですから足りません。おそらくT-72もかなり配備されていたとみるのが自然です。あるいは、師団隷下の戦車連隊のうち1個をT-80にして、残り2個はT-64かT-72だったのかもしれません。

 大戦中のドイツ陸軍も装甲師団で2個ある戦車大隊のうち1個をⅤ号戦車パンター、残りをⅣ号戦車にしていたくらいですから。それとT-90が本当に1万両生産されたかも非常に疑問です。ロシア陸軍は2024年現在でわずか200両しかT-90を配備していないと言われます。インドとエジプトがライセンス生産をしていますが、エジプト軍はアメリカのM1A1エイブラムス(改修してA2相当にバージョンアップ)を1000両以上保有してこちらが主力ですから、T-90はあくまで保険なのでしょう。

 私見ですが、T-90は各型合わせても数千両くらいの生産が実態なのかもしれません。T-54/55の生産数が10万両で異様に多いのは、シナの59式戦車などライセンス生産あるいはパクリ生産分も含めているからです。T-80はレニングラード・キーロフ設計局が開発しましたが、冷戦期は主にハリコフ戦車工場で生産されたそうです。ですから、ウクライナは独立後T-80を改良したT-84を生産しますが、ウクライナ戦争中の2024年現在、T-80がわずか80両、T-84に至っては5両しか保有していないと言われます。

 いかにウクライナが平和ボケしていたか分かりますね。もしT-80系が1000両もあったらロシアはウクライナに侵略戦争を仕掛けたでしょうか?戦争前のウクライナは日本と似たような平和憲法を持ち、国防意識が低かったそうですからならず者国家に付け込まれたのでしょう。日本も決して他人事ではありませんよ。

 戦争を避けるためにはしっかりとした軍備を持ち、敵に侵略の意図を持たせないことが肝要。そしていざ戦争になっても軍備がしっかりしていれば侵略を跳ねのけられます。国際社会は綺麗ごとではなく、厳しい現実を認識するべきなのでしょうね。

 

 

2024年6月 7日 (金)

ロシアの極超音速ミサイル

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 最近ミリタリー関係の記事が続きますが、これも軍事研究2024年6月号からです。以前極超音速ミサイルに関する書評で紹介した軍事ライター能勢伸之氏が各国の極超音速ミサイルの現状について記事を書かれていました。

 その前に、極超音速ミサイルについて知らない人のために一応紹介しておくと、その定義はマッハ5を超える速度で弾道ミサイルのような放物線軌道ではなく終末時に不規則に動くミサイルです。大きく極超音速巡航ミサイルと極超音速滑空体に分類されます。発射時は通常のミサイルの通り滑空体なら放物線軌道、巡航ミサイルなら水平低空軌道です。ところが命中前の終末機動時に不規則な動きをします。ゆえに現在の迎撃システムでは撃墜不可能か著しく困難だと言われます。

 ウクライナ戦争でロシア軍が使用したとされる極超音速ミサイルは、空中発射型のキンジャールと艦上発射型のジルコン(ツィルコン)です。キンジャールは弾頭重量500㎏、マッハ10で飛翔し2000㎞の射程を持ちます。ジルコンは弾頭重量400㎏、速度マッハ9で射程1500㎞です。

 撃墜不可能と言われロシア軍は自信を持って実戦に使用したのでしょうが、何とウクライナ軍は分かっているだけでキンジャールを8発も撃墜しているそうです。ジルコンも2発以上迎撃しています。全体で何発ロシア軍が発射したのか分かりませんが、ウクライナ軍がどういう手段で撃墜したのか謎でした。

 ウクライナ軍が撃墜に使用したのはNATO供与のパトリオットPAC-3だったそうです。実はキンジャールはマッハ10、ジルコンはマッハ9とは言いながら週末段階ではマッハ2~マッハ4.5くらいまで速度が落ちるそうです。これならジェット戦闘機かちょっと速いミサイルくらいでパトリオットPAC-3で迎撃可能です。しかもジルコンは公称マッハ9とは言いながら実際はマッハ7.5に達するのも一時的でその後は速度が落ちていく性能でした。

 加えて精密誘導能力が低く、とてもじゃないが移動目標に当てるのは困難だと言われます。一方アメリカは精密誘導能力を持つ極超音速ミサイルの実用段階に近づきつつあります。日本もマッハ3の空対艦ミサイルASM-3をスクラムジェト化し射程を400㎞に延長したASM-3(改)を開発中です。スクラムジェット化することで速度もマッハ4以上にはなるそうですから、準極超音速ミサイルと言って良いかもしれません。

 ロシアやシナの極超音速ミサイルはいざとなったら核搭載できるのでそこまで精密誘導能力は求めていないのでしょうが、日米は核搭載前提ではないので精密誘導能力が絶対に必要です。極超音速ミサイルの技術的困難さについては過去記事

『書評『極超音速ミサイルが揺さぶる「恐怖の均衡」』(能勢伸之著 扶桑社新書)』

で紹介したのでご参照ください。

 ロシア軍の極超音速ミサイルは、宣伝されているより大したことないと一安心したところですが、技術は日進月歩。そのうち本当に撃墜困難な極超音速ミサイルが開発されるかもしれません。その前に日米が一刻も早く極超音速ミサイルを実用化したいですね。

2024年6月 5日 (水)

1980年型ソ連戦車師団編制図

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 非常に見にくいとは思いますが、できるだけコンパクトに纏めたつもりですが限界でした。例によって軍事に興味ない方はスルーしてください。

 これも軍事研究6月号の特集からです。1980年代のソ連戦車師団の編制図ですが、まさに冷戦末期でソ連陸軍が最大規模だったころの戦車師団です。総兵力1万2380人。T-80戦車×331両、BRDM-2歩兵戦闘車×139両、122㎜自走榴弾砲×72両、152㎜自走榴弾砲×54両、OTR-21自走弾道ミサイル×4両、BM-21自走多連装ロケット砲×18両、この図には入りきらなかったんですがMi-24ハインド攻撃ヘリ×8機など恐るべき戦力でした。

 当時のソ連はこんな戦車師団を50個も保有していたのですから驚きです。他にも戦車1個連隊を隷下に持つ自動車化狙撃師団が138個あり、世界最大の陸軍大国でした。さすがに自動車化狙撃師団の戦車連隊には最新のT-80は回せず、T-72、T-62などの旧式戦車が主力だったようですが、それでも数の暴力でNATO諸国を圧倒するはずでした。NATO軍はソ連とワルシャワ機構軍を止めるために戦術核の仕様すら検討したくらいです。

 もちろん全戦車師団がT-80を装備していたとは生産数の面からも考えにくいです。T-80装備の師団は親衛○○師団みたいなエリート部隊限定で、他はT-72が主力だったとは思います。T-64もありますが、俗にいうT-72の先行生産型ではなく、本国仕様がT-64で輸出型がT-72と言う住み分けだったみたいです。ですから、T-80を装備していない戦車師団はT-64装備だった可能性もあります。

 アメリカと比べ経済規模がはるかに劣るソ連が、このような膨大な陸軍を維持できるはずはなくアフガニスタン侵攻の失敗と相まってソ連崩壊の原因の一つとなりました。ただ、戦車師団は崩壊後次々と解体されていきましたが、膨大な数の戦車はストックされ、ウクライナ戦争でも修理して次々と戦線に投入されています。万単位の戦車がストックされていると言われ、ウクライナ軍は破壊しても破壊してもロシア軍戦車を減らせないという賽の河原状態になっているようです。

 ウクライナにとっては、莫大なソ連時代の戦車ストックは迷惑この上ないですね。同情します。しかしいくら兵士が畑でとれるとはいってもロシアにも人的資源の限界は来るはずで、兵士の損害を最大目標に掲げる今のウクライナ軍の戦術は正しいとも言えます。

2024年6月 1日 (土)

1941年型ソ連戦車師団編制図

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 マニアックな軍事ネタなので興味ない方はスルーしてください。

 最近私が軍事研究を定期購読しているのは、大戦中から現在に至る連合軍側の機甲師団、戦車師団を紹介しているからなんです。今まで米、英、仏、露と来ていて、最後のシナはどうでも良いので買いません。2024年5月号は大戦中のソ連の戦車師団編制の特集でした。

 戦車不足が深刻化した後の戦車軍団編制(戦車定数283両)は知っていたんですが、1941年型戦車師団は編制が分からなかったので非常に勉強になりました。

 1941年型戦車師団は、兵員1万1千名。戦車定数287両で、他に火炎放射戦車も54両編入しています。米機甲師団に匹敵する恐るべき戦力ですね。しかもT-34中戦車とKV-1重戦車が主力。しかし流石の陸軍大国ソ連と言えど、このような大規模戦車師団を多数維持する能力はなく、ほぼ同規模ながら支援部隊を減らし、軍直轄になった戦車軍団編制に代わっていきました。ちなみに戦車軍団には自動車化狙撃兵連隊は編入されておらず純粋な機甲戦力だけになっています。

 機甲師団、戦車師団、装甲師団と各国で機甲戦力を主体とした機動師団の名称は違いますが、こうしてみると1個師団で運用できる戦車数は300両未満が限界みたいですね。修理も整備も大変ですからね。機械は壊れるのが前提。それも含めた戦力なんでしょう。なかなか参考になりました。

2024年5月29日 (水)

AWACS(早期警戒管制機)の今後

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 これも軍事研究2024年5月号(4月10日発売)からです。どうして先月号の記事を今頃書いているかというと、兵頭二十八本と同じ時期に買ったため読むのが遅くなったからです(苦笑)。昔は読書速度も速いし読書量も多かったんですが、今は年取ったせいか寝転がって気軽に読めるような兵頭本でも読了に数日から数週間程度かかってしまいます。本当に情けない限りです。

 さて本題ですが、航空評論家石川潤一さんが書いた『露A-50撃墜、AWACSは生き残れるか』という記事についてです。その前にAWACSというのは早期警戒管制機のことで、現代の航空戦には欠かせない機種です。長大なレーダー探知距離を持ち味方航空機を指揮管制して敵航空機などを撃破する司令塔の役割を果たします。似たようなものにAEW&Cがあり、これも日本では早期警戒管制機と訳されますが、違いはAWACSのほうが本格的な航空管制をできるのに対し、AEW&Cは限定的能力しか持ちません。

 ウクライナ戦争で衝撃を受けたことは数多くありますが、その中でロシア空軍のAWACSであるA-50が2024年に入って2機もウクライナ軍に撃墜された事も驚きました。A-50はアメリカのE-3セントリーや日本のE-767に比べたら若干探知距離が短いとも言われますが、それでも400㎞くらいは探知できるそうです。一説ではE-3を凌ぐ探知距離があるとも言われますが、どちらにせよウクライナ空軍戦闘機のレーダー索敵範囲外から発見し、味方戦闘機に指令を出し攻撃できることから撃墜はまず困難だろうと言われました。ウクライナ軍戦闘機の空対空ミサイルでは射程が足りませんからね。

 危険があるとしたらウクライナ軍が運用するソ連製対空ミサイルのS-400(射程350㎞)くらいで、アメリカ供与のパトリオットミサイルは射程70㎞なので撃墜は難しいと言われていました。そのS-400も開戦劈頭からのロシア軍のミサイル飽和攻撃で迎撃弾を撃ちすぎミサイルが枯渇していると見られていたのです。

 ところが撃墜困難なはずの虎の子のA-50が2機も落とされました。S-400をまだ温存していたという説、新型長距離地対空ミサイルをウクライナ軍が開発しそれを使ったという説、ドローンを使って撃墜したという説などがありはっきりしません。これを見てアメリカ軍はE-3セントリーの将来性に不安を持ったと言われます。

 そこでより安価なAEW&CであるE-7を大量採用し、同時に多数を飛ばして生存性を上げ、データリンクで対処するという方針に切り替えたそうです。E-3と同じレーダーを採用している日本のE-767はアップデートの面で有利だと従来は言われていました。E-7はアメリカが採用していないのでアップデートが順調に行われる保証がないから駄目だというのが通説だったと思います。

 ところがアメリカ軍はE-3はある程度残してもE-7を早期警戒管制の主力にしそうな感じです。となると日本の防空は困ったことになります。日本もE-7を採用するかそれに匹敵するような比較的安価なAEW&Cを開発し大量配備する必要があるかもしれません。私は素人なので分かりませんが、早期警戒機のE-2Dアドバンスドホークアイで代用できるならそれに越したことはないのですが…。

 E-3や同じシステム搭載のE-767は同時探知目標600、同時目標追尾数200で単体としての性能は抜群なんですけどね。これに対しE-7は同時探知目標180、同時対処24で劣るんですが、これは数を飛ばしてカバーする方針なんでしょう。ここにあげた情報はネットで出回っている数値で、実際の能力は軍事機密ではっきりしないという事はあらかじめお断りしておきます。

 E-3は高価なうえにパイロットと管制クルーで21名搭乗していますから万が一撃墜されるとかなり痛いですからね。A-50を撃墜されたロシアも痛恨事だと思いますよ。NATO諸国もアメリカの方針通りE-3の後継にE-7を採用するみたいなので、日本の航空自衛隊はどうする気だろうかと心配でなりません。今はドローン全盛時代で手りゅう弾程度の爆弾でも落とされたら、AWACS機体上部の円盤状のレーダーは損傷して使い物にならないそうです。

 同時探知、同時対処能力には目をつむって生存性重視が今後のAWACS、AEW&Cの流れになるんでしょうかね?

海上自衛隊は独自のF-35B部隊を保有すべき

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 軍事研究2024年5月号に載っていた軍事ライター文谷数重氏の『海自自前のF-35Bが必要な理由』という記事は非常に感銘を受けました。

 実は私、文谷氏を清谷信一氏と同様あまり高く評価しておりません。文谷氏、清谷氏に共通するのは軍事知識はあるものの最終的に外国兵器最高、自衛隊兵器駄目という謎の結論に強引に持っていくところです。清谷氏で一番呆れたのは90式戦車採用の時、74式戦車を魔改造したら十分で90式戦車は要らないという大論陣を張ったところでした。私もそこまで軍事知識はないんですが、それでも「74式戦車は油気圧サスペンションがへたってきているので限界が来ているのでは?今更74式戦車を新造するくらいなら90式のほうが主砲威力も上がっているし機動性も防御力もはるかに74式戦車より上のはず」と思いました。

 文谷氏も同様で、確か去年記事に書いたと思いますが、旧来の牽引式155㎜榴弾砲があれば19式装輪155㎜榴弾砲は要らないなどととんでもない主張をしたことで同類認定しました。ウクライナ戦争で機動力の無い牽引式のM777 155㎜榴弾砲があれほど大損害を受けているにもかかわらずですよ!米軍のM777は他国の155㎜榴弾砲よりはるかに軽いとはいえ、ヘリ輸送を前提にしている火砲です。ウクライナ軍が航空優勢を取れない現状では使い物にならないと私のような素人でも分かりますよ。現代の砲兵戦は一度射撃したら素早く配置転換しないと、敵の対砲兵レーダーで位置を特定され集中攻撃されます。だから装軌式や装輪式の自走砲が重宝されるのです。

 ほかにも数え上げたらキリがありませんが、そんな文谷氏と今回初めて意見が合いました。文谷氏の主張通り現在の運用だとF-35B部隊は空自の所属で海自のいずも型に派遣する形になっています。今は平時なので空自側も嫌々ではあっても海自に貸し出すでしょうが、有事になってくると貴重な最新鋭ステルス戦闘機であるF-35Bを素直に貸し出すだろうか?と文谷氏は疑問を呈します。私も同じ懸念を抱いていました。

 空自は航空優勢を取って敵空軍の活動を封じ込めるのが主任務。一方海自はいずも型を中心に空母打撃群を形成し敵艦隊や島嶼に上陸した敵地上部隊を叩くのが任務です。あと空母打撃群そのものの直衛も任務に加えられます。お客さんである空自のF-35B部隊が海自の運用に素直に従うかは非常に疑問です。

 いずも空母打撃群を有効に活用するには独自のF-35B部隊を保有すべきだという文谷氏の主張に私も全面的に賛同します。日本政府は軍事音痴なのでまともな部隊運用の知識がないし知ろうともしないのでしょう。こんな体たらくで日本を守れるはずありません。

 私の提案ですが、せっかく防衛費が対GDP比2%で10兆円になったんですから、空自のF-35Bはそのまま残して別途海自のF-35Bを2個飛行隊(40機前後)創設すべきだと思うんですよ。いずも型を空母に改装しても頑張って14機搭載が限度。実際は10機前後になりそうです。

 文谷氏は空母打撃群を有効活用するためにはいずも、かがを同時に運用し緊急着陸用にひゅうが型2隻も編入して、それをイージスシステム搭載のミサイル護衛艦4~5隻で守るべきだと主張しています。私も大賛成ですが、これに加えて汎用護衛艦ながら艦隊防空もできるあきづき型4隻も加えるべきだと考えています。

 米海軍の空母打撃群は原子力空母1隻に複数のミサイル駆逐艦が護衛に入る形ですが、日本の場合は複数の軽空母を運用するのですから艦隊防空用のミサイル護衛艦を10隻以上は編入したほうが良いのではないでしょうか?本気で国防を考えるなら海自独自のF-35B部隊が絶対に必要だし、有事に九州東方の太平洋に空母打撃群を遊弋させておけば、シナ海軍は第1列島線に手出しできないと思います。

 皆さんはF-35Bの海上自衛隊部隊創設、どのような感想を持たれますか?

2024年4月 3日 (水)

現代戦闘機の速度

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 軍事をちょっとでもかじったことがある方なら言わずもがなな事ですが、知らない方もいるかと思いまして書いてみました(笑)。

 一昔前の戦闘機はMiG-25がマッハ3、F-15でマッハ2.5と高速を誇りました。ところが最近の戦闘機はF-22でこそマッハ2.5ですが、F-35はマッハ1.6で遅くなっているという印象を持っている方も多いと思います。

 実はここで言う最高速度はアフターバーナーを焚いた上での速度で、実際はF-15でも4分ほどアフターバーナーを使うと燃料切れで墜落してしまいます。通常は亜音速のマッハ0.9とかマッハ0.8くらいで飛行しています。アフターバーナーはあくまで緊急時にしか使えません。

 それよりも普通の飛行時にどれだけ高速を出せるかという能力が現代戦闘機には問われています。一瞬ではなく長時間高速を続けられるかです。通常状態で音速を超えられる能力をスーパークルーズ(超音速巡航)と呼びます。最近の戦闘機はほとんどスーパークルーズ能力を持っていまして、F-22、F-35、Su-57、タイフーン、ラファール、サーブ39グリペンもスーパークルーズできます。

 中でもF-22ラプターは異常でスーパークルーズ状態でマッハ1.8という有り得ない高速が出せます。他の戦闘機はそうではなくようやくマッハ1を超えるくらいですから、F-22がどれだけ高速能力に優れているか分かりますね。その分高価で維持費も莫大なことから早くも退役が噂されているほどです。いかにアメリカ軍といえども、金食い虫のF-22は高性能であっても持て余しているというところでしょうか。

 他国の戦闘機ならF-35で十分だという事なのでしょう。F-35のほうがコストパフォーマンスに優れていますからね。それにアビオニクスの強化でF-35はF-22を超えたとも言われますし。ただ飛行性能自体はF-22だけが他の現代戦闘機より隔絶しています。

 戦闘機の運動性を示す数値として推力重量比がありますが、F-22は1.14あります。これに対しF-35は0.9。推力重量比が1超えると垂直上昇できるそうですから、運動性ではF-22が上だという事です。ドッグファイトならF-22に勝てる戦闘機はないでしょう。ただ現代の空中戦はドッグファイトになった時点で負けです。F-35の優れたところは、高性能なセンサーで敵のレーダー視認外から攻撃できるところです。

 実は推力重量比だけならロシアのMiG-29のほうが1.15あって上ですが、F-22は言うまでもなくF-35に対しても勝負にならないのはそういう点です。日本がイギリス、イタリアと共同開発している次期戦闘機F-3(日本側呼称)がどれほどの能力になるか未知数ですが、最低限スーパークルーズはできるでしょうし、F-35並みの視界外戦闘能力は欲しいですね。

 

 

2024年3月21日 (木)

16式機動戦闘車の主砲威力

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 ちょっとマニアックになり、かつこの方面の知識が薄いのでグダグダな記事になるとは思いますが、気になったので調べてみました。

 財務省の横槍で戦車保有定数を大きく減らされた陸上自衛隊。現在の防衛大綱では300両と機甲師団プラスアルファくらいしか保有できないことになります。その窮余の策として導入されたのが装輪式の16式機動戦闘車。主砲は74式戦車と同じ105㎜ライフル砲ですが、74式の51口径ロイヤル・オードナンスL7A1ではなく、52口径の新型砲です。52口径ですからイタリアのチェンタウロと同じオートメララ52口径105㎜砲と思いきや国産砲みたいですね。

 16式機動戦闘車は91式105㎜多目的対戦車榴弾(HEAT)と93式105㎜装弾筒付翼安定徹甲弾(APFSDS)を使用します。では93式APFSDSの威力がどのくらいか調べてみました。初期(74式戦車使用時)の威力は初速が1500m/s。距離2000mRHA(均質圧延装甲)換算で貫徹力414㎜でした。

 これだとNATO諸国が使う105㎜ライフル砲用のAPFSDSであるベルギー製M1060A3の初速1560m/s、距離2000mRHA換算で貫徹力460㎜より劣ります。そのため防衛省は93式の威力向上を目指してダイキンに開発を依頼したそうですが、どのくらい向上するのか気になります。

 世界では105㎜APFSDSの技術向上が日進月歩で最新のものは同条件で650㎜の貫徹力のものもあるそうですが、詳細は分かりませんでした。おそらく93式もM1060A3も侵徹体はタングステン合金のはずで、アメリカやロシアのように劣化ウラン弾芯だったらもっと威力が上がると思います。

 一応、現在敵対する可能性が高いロシアの主力戦車T-90Mのデータは分からなかったんですが、そのひとつ前のT-90Aで車体前面、砲塔前面でともにRHA換算830㎜の対運動エネルギー弾防御力を持っているそうですから、真正面からぶつかれば16式機動戦闘車の勝ち目はありません。待ち伏せして側面や背面を攻撃すればワンチャンありそうですが、敵戦車に対しては素直に10式戦車を出すか、対戦車ミサイルなどで対処する方がよさそうです。

 16式機動戦闘車は、ほかの西側諸国の戦術と同じように主力戦車到着までの時間稼ぎの役割しかなさそうです。と言っても戦車以外には使えそうなのでロシアやシナに対しても一定程度の抑止力はあると思います。北海道だけでなく九州も西部方面戦車隊(戦車2個中隊基幹)は少なくとも連隊規模(4個中隊基幹)くらいは最低限ほしいですよね。

 本当は米軍並みに44両定数の1個戦車大隊を各師団に配備したほうが良いんですが。あと虎の子の第7師団は米軍式の5個戦車大隊に機甲偵察大隊の27両を合わせて247両くらい戦車を保有すべきなんですよ。それで旅団戦闘団を編成してくれれば理想です♪

 戦車を減らすのなら16式機動戦闘車でも良いから、各師団に1個大隊(米軍式編制、自衛隊では中隊が連隊に属しているからおかしい)44両定数くらい配備してほしいですね。米軍は贅沢すぎ。歩兵師団も実質機甲師団だし、機甲師団は6個戦車大隊(機甲偵察大隊と合わせて271両?)だから羨ましすぎます!軍事研究2023年12月号によると2023年の米第1機甲師団の戦車保有定数は261両だからどこか減らされているね。編制図を見ると各戦車中隊の本部小隊が戦車2両から1両に減らされているから、それが原因か?戦車中隊は4両定数の小隊×3に本部小隊2両で14両が好きです。13両は数字的にも縁起が良くないような(苦笑)。

 ともかくいつ有事が起こるか分からないんですから、10式戦車、16式機動戦闘車はもっと保有定数を増やすべきだと思うんですよ。せっかく防衛費も倍増するんだし。

 

2024年3月13日 (水)

馬毛島は日本のスカパフローになるか?

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 スカパフロー、戦記ファンならご存じイギリスのブリテン島北東オークニー諸島にある入り江で本国艦隊(現在は西方艦隊と改称)の一大根拠地です。仮想敵ドイツ海軍がバルト海から北海に出てくる際それを抑える位置にありますし、同じように大西洋に面したドイツ大海艦隊の根拠地ウィルヘルムスハーフェンに対しても掣肘できる位置にあります。さすがに第二次大戦後その重要性は薄れイギリス海軍はブリテン島のデヴォンポート海軍基地(プリマス西方に位置)、ポーツマス海軍基地などが重視されていますが。

 一方、日本の馬毛島。鹿児島県種子島の西方12㎞の東シナ海にある無人島で面積は8.2平方キロです。最高地点でも71.7mしかなく平坦でなだらかな島です。この島が一気に注目されるようになったのは、極東情勢の緊迫化に伴い2010年防衛省が基地化計画を表明したからです。

 長さ2450m、幅61mの主滑走路、横風用の長さ1830m、幅46mの副滑走路を中心に格納庫、貯蔵関連施設などの航空自衛隊設備だけでなく、いずも型などの大型艦が着岸できる仮設桟橋なども建設されます。施設管理・運用要員として自衛官200名ほどが常駐する予定です。人員がいるため当然防衛用の対空、対艦ミサイルが配備されるはずで敵の攻撃に備えて格納庫も掩体壕化されると思います。まさに一大要塞化し、尖閣有事、台湾有事、朝鮮半島有事に備えることができます。

 将来日本にとって、かつてのイギリス海軍のスカパフローに匹敵する重要拠点になると思います。F-35Bの発着艦訓練もここで行われる予定で、シナが発狂しかねない施設になりそうです。なぜか韓国も発狂しそうですがね。日米共同訓練も馬毛島中心に行われるそうで、日本の国防のために頑張ってほしいですね。

2024年3月 7日 (木)

航空自衛隊基地のバンカー(航空機用掩体壕)

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 過去記事で航空自衛隊基地には掩体壕がないので、いざ有事に敵がミサイルの飽和攻撃をしてきたら全滅しかねないと指摘しました。防衛予算が限られる中、後方装備や弾薬備蓄の余裕がなかったのは理解できます。ただ、バンカーがないと高価な戦闘機が地上で破壊されるのでバンカー(航空機用掩体)は絶対に要るだろうと思っていました。

 そんな中、ようやく日本でもバンカーの整備が始まっているようです。写真は北海道千歳基地です。見たところ18基しかバンカーは確認できなかったんですが、さらに南に一応バンカーらしきものもあったので合計20機分は確保しているみたいです。とはいえ千歳基地には2個飛行隊があり、半分しか収容できません。

 ネットで調べてみると、虎の子のF-35A部隊がいる青森県の三沢基地には40機分、千歳と石川県小松基地にそれぞれ20機分のバンカーが設けられているみたいです。ただ台湾有事を考えると沖縄県の那覇基地と宮崎県新田原基地、福岡県築城基地のほうが最優先でバンカーを建設する必要があると思います。せっかく防衛費が10兆円規模になるんですから正面装備だけでなく後方施設や弾薬備蓄にも力を入れてほしいですね。

 ちなみに、韓国の青州空軍基地は虎の子のF-35A部隊がいるので厳重なバンカーが設けられていました。日頃韓国を馬鹿にしている向きもありますが、国防に関しては韓国のほうがはるかにまともだと肝に銘じるべきです。千歳基地のバンカー配置はよく考えられているなと思うんですが、小松基地のバンカーの配置はちょっと疑問がわきます。米軍のように角度を変えて複雑な配置にしたほうが一度にやられないで済むと思うんですよ。整備時に面倒くさくなるという欠点はありますが…。

 航空自衛隊がバンカー建設を決断したという事は、それだけ有事が近いのでしょうね。皆さんもグーグルマップで確認してみてください。

 

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