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カテゴリー「 軍事」の記事

2024年3月 1日 (金)

防衛力整備計画

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 少し前の記事で航空自衛隊の高射部隊が古い資料では18個高射隊(パトリオット発射機×90基)だとされていたが、インターネットで調べると24個高射隊(パトリオット発射機×120基)となっていると書いたと思います。果たして実態はどうなのかと思い、令和5年版の防衛白書を見てみると10年後を見据えた防衛力整備計画で24個高射隊となっているので、現状はともかく将来的にはそうなることは確実なのでしょう。

 18個では少ないと思っていたので良かったです。その他を見ると航空自衛隊の戦闘機飛行隊が現状の12個から13個に増えるみたいですね。これは宮崎県新田原基地にF-35B飛行隊を新設する分でしょう。

 海上自衛隊を見るとイージス・システム搭載艦とわざわざ別枠を設けているのは、売国河野が潰したイージスアショアの代替艦でしょう。これは護衛艦隊の中でどういう位置づけなのでしょうか?現在護衛隊群は4個(横須賀、佐世保、舞鶴、呉)ですが、6個に増勢するという事は、わざわざイージスアショア代替艦のために新たに護衛隊群を新設するという意味なんでしょうか?

 だとしたら人員の無駄使いになると個人的には思いますよ。ただでさえ自衛隊は定員割れしていますから。もしかしたらいずも型2隻を独立させ新たな日本版空母打撃群を新設するという意味なんでしょうか?それなら理解できるんですが。このあたり、防衛白書の本文を流し読みしただけなので詳細が分かりませんでした。もしご存じの方がいればお教えください。

 陸自に関していえば、とにかく人員を増やしてくれとしか言えません。そもそも陸自は甲師団ですら9000名、乙師団で7000名定数と言いながら、一つとして満たしている部隊がいないのは末期症状ですよ。本来なら甲師団で1万5千名、乙師団で1万2千名くらいは居ないとおかしい。旅団が戦時編成で9000名です。米海兵師団みたいに戦時編成で2万1千名などと贅沢は言いませんから。装備の充実、弾薬の備蓄も大事ですが、そもそも陸自はマンパワーが基本です。

 あと災害の時自衛隊を頼りすぎているのも駄目だと思うんですよ。国防が主任務ですからね。私は予備自衛官を20万人くらいに増やし、予備自衛官を州兵化し災害の時臨時招集して派遣すべきだと考えているくらいです。そのためには予備自衛官をもっと優遇し、戦争に行くのは嫌だけど災害救助はしたいという若者を集めるべきだと思うんですよ。ただ、有事の際には銃を取って働いてもらうことは絶対条件です。もっとも、最前線に出すには練度が不足なので後方警備要員になるとは思いますが。イメージとしては第2次大戦中のドイツのトート機関(工兵)みたいなものを想定しています。

 それ以外だと、12式地対艦誘導弾能力向上型を陸海空すべてのプラットホームから発射できるようにしてほしいですね。それも早急に。ひとまずはこれくらいです。

2024年2月25日 (日)

米陸軍の次期主力小銃SIGSAUER XM7の懸念点

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 米陸軍は、現在主力のコルトM4カービンに代わる次期小銃(アサルトライフル)として2022年SIGSAUER社のXM7を採用しました。分隊支援火器である軽機関銃もこれまでのFN M249(アメリカで国産化されたMINIMI)に代わる軽機関銃として同じくSIGSAUER社のXM250を採用します。

 正式化後はXが取れてそれぞれM7、M250となると思いますが、2023年後半に初納入されるそうですからすでに更新した部隊もあるでしょう。歩兵の主力アサルトライフルと分隊支援火器は共通の弾丸を使用します。XM7、XM250はこれまでの5.56×45㎜NATO弾ではなく、新たに6.8×51㎜(.277FURY)弾を使用しました。

 アメリカ軍が何度もテストして採用したのですから性能的には申し分ないと思います。このあたり銃器の素人なんで断言はできませんが、まあそうなんでしょう。米陸軍はこれまでの5.56㎜NATO弾に威力不足を感じておりより威力の高い.277FURY弾を採用したそうです。ちなみに、.277FURY弾は7.62×51㎜NATO弾より初速が速いそうで、将来的には陸軍だけでなく海兵隊も採用する予定です。

 こんな銃に懸念点などないと思われるでしょうが、実は西側諸国に大きな問題が将来発生するのです。特に日本は死活問題になるかもしれません。日本の陸上自衛隊も89式小銃に代わるものとして20式小銃を採用しました。これも銃器オタはいろいろ批判していますが、まあまあ世界標準の優れた銃だという評価が多いです。

 しかし20式小銃は5.56㎜NATO弾を使用しています。しかも日本政府はケチなので調達予定の15万挺が揃うのは15年後とも30年後とも言われます。その時、アメリカは完全にM7、M250に切り替わっているはずで日米で弾薬の共通性が無くなります。これでは有事の際継戦能力に難がある日本は決定的に不利です。

 まあ、その前に有事が起こるから5.56㎜NATO弾で間に合うとは思いますが。NATO諸国も頭を抱えているかもしれません。イギリスも2022年5.56㎜NATO弾使用のKAC KS-1を採用したばかりですからね。

 せっかく20式小銃を採用したのに調達が終わる前に一気に旧式化しそうで怖いです。7.62㎜NATO弾の反動が強すぎるからと64式小銃で弱装弾を採用したくらいですから、6.8㎜弾で反動はどうなんでしょうか?日本人の体格に合うのか?昔の三八式小銃用の三八式実包が6.5×51㎜なんで大丈夫なのか?いろいろ疑問が湧きます。

 防衛省や政府関係者はアメリカとの共通弾丸問題をどう考えているんでしょうかね?弾丸が違うと有事の際の弾丸の融通もできませんよ。国防を真剣に考えてほしいと強く願います。

2024年2月17日 (土)

航空自衛隊の高射部隊

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 台湾有事が間近にせまりシナのミサイル攻撃も可能性も高まりました。いつ起こるか分からないし我々の身近で起こるかもしれないので航空自衛隊の防空態勢について調べてみました。といってもあくまでネット上で集めただけなので薄い情報なのはあらかじめお断りしておきます。

 さて日本のミサイル防衛が二段階になっているのはご存じだと思います。敵が弾道ミサイルを発射した直後のブースト段階ではほとんど対処できず、高高度に達したミッドコース段階で海上自衛隊のイージスシステム搭載護衛艦がスタンダードミサイルで迎撃します。しかし完璧に防御することはできず必ず撃ち漏らしがありますから、大気圏再突入して着弾までのターミナル段階を迎撃するために航空自衛隊ではパトリオットミサイルがあります。

 ただこれはあくまで弾道ミサイル防衛であって、低空でレーダー網を掻い潜る巡航ミサイルや、着弾前に不規則な動きをする極超音速ミサイルの迎撃は非常に困難だと言われます。とはいえ何もしないよりはましなのでパトリオットの有効性はあると思います。

 航空自衛隊のパトリオット部隊は北部、東部、西部、南西の4個高射群に纏められています。各高射群は4個ないし8個の高射隊を隷下に持っています。1個高射隊は弾道ミサイル迎撃に特化したパトリオットPAC-3を搭載する発射機2基と、それ以外のミサイルにも対処能力があるパトリオットPAC‐2発射機3基から構成されています。

 少し古い資料だと高射隊は全部で18個だと書かれていますが、ウィキでは24個高射隊とされます。近年国防の危機になってきたので部隊増設されたのでしょう。それでも最大迎撃半径は160㎞(PAC‐2の場合、PAC-3で100㎞)しかないので日本全土をカバーするには絶対数が足りません。

 現状は北朝鮮がミサイル発射する兆候があるとき該当地域に派遣して対処していますが、台湾有事が起こってシナが日本にミサイル飽和攻撃仕掛けたときは対処できません。ですから国防は盾だけではなく矛である敵基地反撃能力が絶対必要なのです。トマホークミサイルの購入や12式地対艦誘導弾能力向上型の開発は良かったと思います。ただ、間に合うかどうかは微妙ですが。

 我々の命がかかっているんですから、平和ボケは卒業して最低限の軍事知識は必要ですね。

2023年11月 5日 (日)

貨物列車の最大輸送量

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 今回の記事はマニアックなので付いてこれない方が多いと思います。そいう方はスルー推奨です。

 さて、なんで貨物列車の最大輸送量を調べてみようと思ったかというと、有事の際1個師団の兵站を維持するためにどれほどの物資が必要か考えたからです。過去記事『近代船の補給』でも書きましたが、1980年代の数字だとアメリカの機甲師団の1日の必要物資量(砲弾、燃料、兵士の食料、水などすべて)は攻勢時で3000トン、防御時で3400トン必要です。現代の米軍は歩兵師団も実質機甲師団なので1日に必要物資量は攻勢時3200トン、防御時3900トンとさらに増えます。

 現代でも数値はほとんど変わらないと思います。もしかしたら若干増えているかもしれません。これに対し当時のソ連戦車師団では1日必要物資量攻勢時2150トン、防御時2300トンと米軍よりは少ないです。自動車化狙撃師団も同様。1日必要物資量攻勢時1900トン、防御時2300トンです。というのも戦時編制の米師団は2万名を超えるのに対しソ連の師団は1万5千人から1万6千人とちょっと少ないからです。ヘリの数も違いますしね。

 このように第2次世界大戦では主力だった師団はあまりにも膨大な物資を消費するため、ほとんどの国では旅団が主力となっています。師団編制が主力なのは世界一の超大国アメリカと、軍事費ではアメリカに次ぐシナ人民解放軍くらいでしょう。日本の陸上自衛隊は一応師団編制を基本としていますが、実態は甲師団で9000名、乙師団で7000名と他国の旅団程度の規模しかありません。しかも定数を満たない師団がほとんどだという絶望的状況です。いかに戦後日本が国防を軽視したかの証拠でしょうね。

 軍隊の補給ですが、海に面している所では船舶によるものが一番効率よいです。ベトナム戦争でも50万人とも言われる米軍の兵站を支えたのは船舶でした。それに次ぐのが鉄道で、一番効率悪いのが自動車輸送です。トラックは積載量が少ないうえに、トラック自体も燃料を消費するからです。これも過去記事で恐縮ですが、アフガニスタン紛争の時ソ連軍が兵站に苦しんだのは一部しか鉄道が通っておらず、山岳地帯を縫うように走っている道路網も悪路が多くアフガンゲリラの格好の攻撃の的になっていたからでした。膨大な兵站の負担がソ連崩壊の原因になったとも言われるほどです。

 この時ソ連が投入した兵力は十数万程度、このくらいでも10年も続けると負担は馬鹿にならないのでしょう。前置きが非常に長くなりましたが、本題に入ると鉄道輸送でどれくらいの物資が輸送できるか調べてみました。

 日本の場合、貨物列車の最大輸送量は650トンだそうです。これに対しアメリカの貨物列車は何と3200トンも一度に運べます。これは鉄道狭軌の問題なのかもしれません。狭軌というのは鉄道線路の幅が標準軌の1435㎜より狭いものを言います。日本の場合は1067㎜(3フィート6インチ)で、イギリスの鉄道を採用したからでした。アメリカの鉄道は標準軌の1435㎜で、この違いが輸送力の違いなんでしょうが、それにしても違いすぎます。

 3200トンだと貨物列車一編成で1個師団の1日必要物資をだいたい賄う事ができますね。日本の陸自師団が米軍の半分の必要物資量だとしても二編成必要です。これじゃ有事の際必要な場所に部隊を送り込めませんよ。もっとも本土決戦になった時点で詰んでいるのでそこまで心配することはないのかもしれません。日本の国防で一番重要なのは制海権を維持する事。それと連動して航空優勢も保つことが最優先課題なのでしょう。

 もし敵が上陸してきた場合、真っ先に狙うのは日本の鉄道網、そして高速道路でしょう。小規模な日本の師団だと鉄道輸送を止められた時点で弱体化しますからね。海に面した所だと船舶輸送が可能ですが、それには制海権を取らなければ話になりません。日本の国防上、鉄道輸送はあまり当てにならないという事です。ならば不整地でも着陸できるC-2をもっと増やせといいたいです。戦術輸送機なら戦車も運べるC-17グローブマスターが欲しいところですな♪

2023年10月25日 (水)

サール6型コルベット

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 イスラエル空軍に関する記事を書いたので今回は海軍です。陸軍、空軍に比べイスラエル海軍の印象は薄いと思います。イスラエルは伝統的に陸軍国で空軍も強いですが、海軍の重要性は他と比べたら低いです。とはいえ、周囲を敵に囲まれているイスラエルとしては海軍も必要です。地中海の制海権、シーレーンは米第6艦隊が掌握しているんですが、イスラエル近海の防衛は自国海軍が担当しなければなりません。

 イスラエル海軍は、大型の駆逐艦、フリゲートは保有していません。主力は小型のコルベットとミサイル艇です。それと若干の潜水艦。2000年代初頭までは満載排水量1275トンのサール5型(エイラート級)が主力でした。これに対し満載排水量1900トンとやや大型になったのがサール6型(マゲン級)です。2020年就役。

 サール6型は、コルベットとしては大きな方です。驚くべきはその武装で、こんな小さな船体にバラク8SAMを32セル、C-Dome近SAMも20セル積んでいます。バラク8は70㎞以上の射程を持つ対空ミサイルで一説ではスタンダードSM-2MRに匹敵する性能だとも言われます。C-Domeは名前からも想像できる通り、近距離防空ミサイルとして世界的に評価されるアイアンドームの艦上型です。

 加えてSSM(艦対艦ミサイル)を16発も搭載しています。通常の倍です。他国では8発が標準です。76㎜単装砲1基、324㎜魚雷発射管にSH-60ヘリコプター1機も搭載できます。1900トンの船体に詰め込めるだけ詰め込んで復元性はどうか?外洋航行能力はどうか?と心配になってきますが、イスラエルの近海で活動するだけなので割り切った設計なのでしょう。

 通常の海軍なら5000トン級の駆逐艦かフリゲートに載せるくらいの重武装です。設計はドイツのブラウンシュバイク級コルベットに基づいているそうですが、ブラウンシュバイク級の方がはるかに軽武装です。ドイツ海軍の場合は大型のフリゲートがあるのでコルベットにそこまでの武装は必要ないのでしょうが、イスラエルはこれが主力艦なのでこうなったのでしょう。速力も26ノットとちょっと遅いです。

 機関はウィキでは単にディーゼルと書いてありますがCODADかCODOGかディーゼル単機関か良く分かりませんでした。外洋に出ないのならガスタービン機関は必要ないのかもしれません。仮想敵国のエジプトもシリアもろくな海軍戦力はありませんからね。

 ちなみに前級サール5型の機関はCODOG(ディーゼルとガスタービン切り替え)で33ノットの速力を誇ります。

 今後サール6型コルベットは中東紛争で名前が出てくるかもしれませんのでご注目下さい。

2023年10月23日 (月)

イスラエル航空宇宙軍の戦力

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 最近何かと話題のイスラエルですが、イスラエル空軍の戦力について調べてみました。と言ってもネット上の薄い情報なので細かい数値のミスはあるかもしれません。しかも数年前の情報なので現在は若干違っている(例えばF-35Iの保有数が増加しているとか)可能性もあります。

 イスラエルが中東最強の軍事国家であることは誰でもご存知だと思います。第3次中東戦争の圧勝、第4次中東戦争ではアラブ側の奇襲攻撃を受け一時は大損害を出しますが、粘り強く抵抗し最後はアラブ連合軍を押し返し勝利しました。その後のシリアやレバノン、ヒズボラやハマスなどのテロ組織との戦いでも圧勝します。それはある意味当然で、戦争に敗北すると国が滅亡するのですから覚悟が違います。国際社会がどんなに非難しようと、イスラエルは国益のためにはどんな残虐行為も厭わないのです。これを悪と見るか、生き残るために当然と見るかは評価の分かれるところですが、私はイスラエルの国防姿勢は支持します。

 本題に入りますが、イスラエル航空宇宙軍の戦力は驚くべき数ですね。F-15系こそ80機ですが、F-16系は300機もあります。しかもBlock50/52相当のF-16Iかそれに準ずるところまでアップグレードしているのですから驚きです。若干偵察機、哨戒機、早期警戒機の数が少ないかと思いますが、実はこれに関しては米軍が情報を提供しているからだとも言われます。実際米軍のAWACS(早期警戒管制機)がシリア空軍などの動向をイスラエル側に流しているそうです。衛星情報なども提供している可能性があります。

 これを他の中東諸国の空軍と比べてみましょう。中東ではトルコと並んで軍事大国のエジプト。こちらもイスラエルと和平した後西側装備に切り替えていますが、主力戦闘機F-16A型とC型のみで168機しかありません。ほかにMiG-29も残っていますが、おそらく最新のアップデートをされていないはずなので戦力は劣ります。フランスのミラージュ戦闘機系(5、2000など)も90機程度ありますが、ストライクイーグルまで保有するイスラエル航空宇宙軍の方が優勢です。エジプトはフランスからラファール戦闘機30機を導入予定ですが、まだ24機しか届いていないと言われます。

 次にトルコ空軍はどうでしょう。こちらも主力戦闘機はF-16C/D。エジプト空軍よりはましですが224機しか持っていません。他にF-4ファントムⅡE/F2020を174機保有していますが、旧式のためどれほど稼働機があるか不明です。トルコはロシア製の対空ミサイルS400を導入したためアメリカが怒りF-35の売却を拒否しています。

 ハマスやヒズボラの背後にいると言われるイランはどうでしょうか?データー上はイラン革命以前に保有していたF-14トムキャットが41機あると言われますが、どれだけ稼働しているか分かりません。アメリカから部品供給を断たれたため、ロシアの援助を受けて改修し中身はほとんどミグかスホーイ戦闘機になっているとも言われます。F-4ファントムⅡも64機あるとされますが、トルコよりさらに条件は厳しく本当に飛んでるのか非常に疑問です。トルコの場合は一応西側なので、各国で退役したファントムを貰って部品取りに使えるでしょうが、イランは闇市場でしか部品は手に入れられないでしょう。それこそマッコイ爺さん(知ってますか?笑)に頼むしかないですよ。F-5も100機近く持っているそうですが、韓国空軍で事故が多発しているように旧式すぎてパイロットが可哀そうです。

 アメリカと断交してからイランはロシアに接近しますが、MiG-29が19機程度と話になりません。頼みはシナから輸入したF-6(J-6)とかF-7(J-7)ですが、イスラエル航空宇宙軍と質的に対抗できないでしょう。おそらくイスラエル軍機が核施設を空爆しても手も足も出ないと思いますよ。まあロシア製の防空ミサイルがあるから完全に侮ることはできませんが。

 その意味ではイスラエル航空宇宙軍の戦力は中東では非常に有力だと言えるでしょう。

2023年9月15日 (金)

燃料気化爆弾とサーモバリック弾

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 先日BSフジプライムニュースで元陸上自衛隊中部方面総監・陸将の山下裕貴(ひろたか)さんが「ロシア軍の塹壕を潰すためにはサーモバリック弾を使うしかない」と発言されていました。サーモバリック弾に関しては過去記事で何度か触れたのですが、どんなものか改めて勉強するために調べてみました。

 似たようなものに燃料気化爆弾というものがあります。実はこれもサーモバリック弾の一種で、酸化エチレン、酸化プロピレンなどの燃料を一時爆発で加圧沸騰させBLEVE(沸騰液体蒸気拡散爆発)という現象を引き起こし空中に拡散させるものです。この時その拡散は秒速2000mという超高速になり放出時間も100ミリ秒(0.1秒)でほんの一瞬です。加害半径は数百メートル。最初の一次爆発は衝撃波、二次爆発は衝撃波に加え空気中の酸素を爆発的な燃焼で一気に奪うので加害半径内にいる生物は窒息というか、内臓(肺)破裂でほぼ即死です。

 サーモバリック弾の場合は、起爆成分に液体ではなくハロゲン酸化剤、ホウ素、アルミニウム粉末、ケイ素粉末、マグネシウム粉末を使います。一次爆発で粉末を一気に拡散、二次爆発で化学反応させ固形物を急速に気化、引火させ爆発的な燃焼を起こさせます。どちらも衝撃波と燃焼で酸素を奪うことで加害範囲にいる生物を殺すのです。温度も2000度という超高温になるのでどちらにしろ生物はただでは済まないでしょう。

 私は科学に疎いのでこの説明で合ってるのか疑問ですが、山下陸将によれば塹壕を一気に潰せるそうです。ただサーモバリック弾は通常兵器の核兵器と呼ばれるくらいで核兵器を除いて最大の威力を持つ爆弾だけに人道上問題があると国際非難される可能性があります。とはいえ、米軍はアフガニスタンやイラクで平気で使用していたので結局強い者が使う場合は誰も非難しなくなるのでしょう。実際、ロシア軍もウクライナの戦場でサーモバリック弾を使っていると言われますからね。

 旧ヤフーブログ(から引越ししたはてなブログ)を読み返していたら、私は昔からバンカーバスターとサーモバリック弾を日本での導入すべきだと力説していました。その使い方は金正恩が籠っている地下要塞にまずバンカーバスターで大穴をあけ、そこにピンポイントでサーモバリック弾を撃ち込んで窒息死ないし内臓破壊で殺すというものです。

 実際に使わなくても、竹島あたりで実弾演習したら金正恩や習近平、プーチンついでに韓国などは震え上がると思いますよ。本気で国防を考えるならサーモバリック弾、バンカーバスターは是非導入してもらいたいですね。大量破壊兵器ではあるが核兵器ではないので導入のハードルは低いと思うんですがね。日本を守るためには形振り構っていられません。皆さんはサーモバリック弾の導入、どのように思われますか?

2023年8月 3日 (木)

パナマ侵攻時の米軍部隊

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 今日の記事はマニアックで一般の方は付いてこれないでしょうからスルー推奨です。

 たまたま1989年の米軍パナマ侵攻作戦(ジャストコーズ作戦)に関してネットで調べていたんですが、どのくらいの兵力が投入されたか興味を覚えました。

 その前に、パナマ侵攻とは麻薬取引をしていたとされる当時のパナマの最高実力者ノリエガ将軍を排除するためにアメリカが軍事侵攻した作戦で、相手が悪人だったというイメージは抜きにしても、独立国に一方的に侵略し制圧したという暴挙は現在のロシアによるウクライナ侵攻にも匹敵する悪事でした。結局国際政治は強い者が勝ち弱い者は泣き寝入りするしかないという事なのでしょう。結果は米軍の圧倒的勝利でパナマ国軍は解体され、今でもアメリカの事実上の傀儡のままという悲惨な状況です。

 日本語ウィキによるとパナマ国防軍の総兵力15400人に対し、米軍は第18空挺軍団を投入します。と言っても全軍ではなくその一部。パナマ侵攻作戦に投入した兵力は陸海空合わせて57000人で、このうち地上部隊は駐屯軍が13000人、侵攻部隊が9500人でした。

 ちなみに第18空挺軍団というのは隷下に第3歩兵師団、第10山岳師団、第82空挺師団、第101空挺師団を持ち、湾岸戦争にも参加した緊急展開を主目的とした機動軍団です。完全編成なら支援部隊を含めて10万人を超える大部隊です。

 日本語ウィキでは分からなかったので、海外版を見てみると、第18空挺軍団のうち主に第82空挺師団の一部が投入されたみたいです。第82空挺師団隷下のうち、第504空挺歩兵連隊を基幹とする第1旅団戦闘団がパナマに投入されます。とはいえ旅団戦闘団の戦力は多くても5000人前後なのでその他様々な支援部隊が投入されたのでしょう。第75レンジャー連隊や海兵隊1800人も投入されていたようです。

 駐屯軍とは何かも日本語版では分からなかったので海外版を調べてみると、パナマ運河条約で運河地帯に駐留を認められていた米軍部隊だそうです。その主力は第193軽歩兵旅団。隷下に第5、第10、第20歩兵連隊と第22野戦砲兵連隊を持ち、第210航空大隊も保有しています。旅団と言いながらもほぼ師団に匹敵する兵力で13000人というのも納得です。

 そもそも第193軽歩兵旅団は第97歩兵師団隷下だったそうですが、1962年独立し兵力増強してパナマ運河駐留部隊に選ばれたそうです。とはいえ海外版を翻訳しただけなので細かいところは間違っているかもしれません。ちなみに第97歩兵師団は軍縮で予備役に編入、現在の米陸軍現役師団は11個しかありません。第1、第2、第3、第4、第7、第25歩兵師団、第1機甲師団、第1騎兵師団、第10山岳師団、第82、第101空挺師団の11個です。

 パナマ駐留米軍だけでパナマ国防軍に圧勝できる装備を持っていたはずで、勝つのも当然。弱い者いじめにすぎなかったでしょう。そもそもノリエガ将軍自体アメリカのCIAが育てたようなものですからね。ソ連のアフガン侵攻の時オサマ・ビン・ラディンをCIAが支援しながらその後裏切られた構造とそっくりです。

 国際政治はこのように厳しい弱肉強食の世界だという事です。そこに綺麗事の入り込む余地はありません。日本人も平和ボケを卒業して世界の厳しい現実を知るべきですね。

2023年8月 1日 (火)

ロシア軍が使用している弾丸について

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 今日の話はマニアックなので軍事や国防に興味のない方はスルー推奨です。

 私は定期的に5ちゃんねるの軍事板を覗くんですが、その中のウクライナ情勢スレでロシア軍がついにマキシム機関銃を使いだしたというコメントがありました。マキシム機関銃というのはアメリカのマキシム重機関銃の完全コピーであるPM1905重機関銃を改良したPM1910重機関銃の事だと思いますが、第1次世界大戦前に採用された骨董品が今でも残っている事に驚きました。

 PM1910は水冷式で重く使いにくい銃ですが、水さえあらば永遠に撃ち続けられるので例えば厳冬期など雪を銃身部を覆う冷却水筒に投げ込めばよいというメリットもあります。攻勢作戦には使えませんが、今のような防御戦なら役に立つだろうと個人的には思います。

 使用弾丸はあるのかと思って調べてみると、モシン・ナガン(これも1891年採用のボルトアクションライフル)と共通の7.62㎜×54R弾でした。この弾丸は現代でも使用されているSVDドラグノフ狙撃銃で使われているので生産自体は行われているようです。ただモシン・ナガンやPM1910のような骨董品が今でも使えること自体凄いと思います。メンテナンスとか要らないんでしょうか?ソ連/ロシアの兵器は頑丈で有名ですからそれも可能なんですかね?そういえばT-34もエンジンが動かなかったのでハンマーで叩いたら動いたなどという冗談とも本当とも判断できないエピソードを聞いたことがあります。

 ちなみにロシア軍が現在使用している主力弾丸である5.45㎜×39弾は威力が1340J(ジュール)あります。7.62㎜×39弾で1991J。ちなみに西側標準の5.56㎜×45NATO弾は2092J、7.62㎜×51NATO弾では3348Jもあります。威力と反動のバランスを考えるとロシア軍は7.62㎜×39弾のままでも良かったような気はします。

 ちなみに運動エネルギーの計算式であるジュールは某サイトによると(初速×初速×弾頭重量)/2000で計算できるそうです。2000というのは重力加速度×2の事だそうですが、物理に疎いので良く分かりません(笑)。一応この計算式で7.62㎜×54R弾を計算すると2899Jだそうで7.62㎜NATO弾より威力は低いですね。初速(m/s)が遅いからなんでしょうかね?

 訓練もろくにできていない徴集兵に持たせるんですから、旧式のモシン・ナガンやPM1910で丁度良いとロシア軍上層部は考えているんでしょうが、こんな国に生まれなくて本当に良かったと思いますよ。

 旧式戦車で今ウクライナの戦場で確認されているのが1950年代生産のT-55だそうですが、もし残っていればT-44とかT-34も戦場で見れるかもしれませんね。そこまで来たらロシアの敗北は決定的なんでしょうが…。そういえばIS-3スターリン戦車が戦場に送られるとかいうニュースを聞いたことがあるんですが、あれは実現したのでしょうか?一応砲弾は122㎜榴弾砲の奴が使えるそうですが(徹甲弾はさすがに無理。あっても現代戦車の複合装甲は抜けない)、動くかどうかは賭けですね。

 IS-3の生産数が1200両弱なので、各型合計で57000両生産されたT-34シリーズの方が残っている可能性は高いと思います。確か北朝鮮では今でも現役ですよね。IS-3は中東戦争の時イスラエル軍のアメリカ製M48戦車に完敗したので戦車戦では使えないでしょうが、歩兵直協には使えるかもしれません。ただこんな旧式戦車使うくらいならBMP-3歩兵戦闘車の100㎜低圧砲の方が使い易いとは思いますがね。BMP-3自体が枯渇しているのかもしれません。

 

 ともかく我々戦史マニアには面白い話ですが、実際戦っているロシア兵にとってはたまったものじゃないんでしょうね。

2023年6月21日 (水)

歩兵大隊の担当正面の話

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 今日の話は非常にマニアックな話なので軍事や国防に興味の無い方はスルーして下さい。

 ついに始まったウクライナ軍の反転攻勢ですが、BSの番組で元陸上自衛隊幕僚長・陸将の岩田清文氏がソ連軍の軍事ドクトリンでは歩兵大隊の担当正面は5㎞が限界だと言われていました。ザポリージャ州の戦闘正面が約100㎞、縦深も同じく100㎞。そこを40個大隊で防衛しているのだから二重の防御線でもぎりぎり。どこかに必ず穴があるはずで、ウクライナ軍はその穴を探るために全正面に攻撃を仕掛けていると指摘されていました。

 そこで歩兵大隊の担当正面について調べてみました。第2次世界大戦時では歩兵大隊の担当正面は1㎞だったそうです。それは重機関銃の戦闘距離が1㎞以下だったからです。歩兵大隊は約800名の兵員(3個歩兵中隊基幹、他に支援用の重火器中隊などが付く)で構成されています。その主力は歩兵ですが、大隊砲と呼ばれる歩兵支援用の軽火砲(日本で言えば九二式七十粍歩兵砲、米軍だとパックハウザー75㎜空挺砲)を数門装備しています。しかし防衛戦の場合は敵歩兵の浸透を防ぐために重機関銃の弾幕で守らないといけません。もちろん最小単位の分隊(国によって違うが6名~12名くらい、分隊長は軍曹)も分隊支援火器として軽機関銃を持っています。ただ軽機関銃は二脚でこちらが攻撃するとき弾幕をはって敵兵が頭を上げられなくするのが主任務で、重機関銃のように敵兵の突撃を阻止するような役目は稀です。有効射程が違いすぎるからです。

 第2次大戦中のドイツ軍や最近の軍隊では汎用機関銃といって同じ銃を分隊支援火器で使う場合は二脚、重機関銃として使う場合は三脚で使用しています。ドイツのMG34やMG42が有名ですよね。そこでロシア軍の重機関銃を調べてみたんですが、PKPペチャネグ(7.62㎜×54)、Kord(12.7㎜×108)、NSV(12.7㎜×108)などがあります。他に軽機関銃としてRPK(7.62㎜×39)やRPK74(5.45㎜×39)などがあります。軽機関銃はアサルトライフルの弾丸と共通なので有効射程は500mから1000m程度。重機関銃でも有効射程は2000mまでです。

 これでは5㎞正面を守る時スカスカになってしまいます。大隊正面の中央にある重機関銃は左右どちらにも弾幕をはれるのですが、端っこにある重機関銃は反対側まで火力支援を与えられません。ですから理想的には歩兵大隊の担当正面は2㎞程度だと思うんですよ。旧ソ連の軍事ドクトリンで歩兵大隊の担当正面5㎞というのは相互支援をある程度諦めた上での最大限なんでしょう。

 しかも防衛線を構築する場合、すべての兵力を前線に集めるわけにはいかず、敵の突破に備えて予備兵力を拘置しておかなくてはなりません。となるとますます防衛線に張り付かせる兵力が不足してしまいます。現在ロシア軍はウクライナ軍の攻撃を必死で防いでいますが、もし突破されたら目も当てられない状況になると思います。しかも防衛ラインは二重どころか三重になっている所もあります。加えて重要都市であるメリトポリやトクマクなどは全周に防衛ラインを張っているから尚更です。

 他の識者は40個大隊ではなく80個大隊くらい防衛兵力があると言う者もいますが、そもそもそこまで兵力に余力があれば防御戦などせず積極的に攻勢を取っているはずで信用できません。

 皆さんはロシア軍の防衛ラインと歩兵大隊の担当正面の話、どのような感想を持たれますか?

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