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カテゴリー「 軍事」の記事

2021年11月23日 (火)

台湾陸軍戦闘序列

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 そう遠くない時期に起こるであろう台湾有事。シナ人民解放軍が上陸作戦を実行した時戦うであろう台湾陸軍の実力はどれほどかふと気になり調べてみました。規模的には日本の陸上自衛隊とあまり変わりませんね。師団編制が無くなり旅団が主力になったのは世界の潮流なんでしょう。

 私が興味を持ったのはシナ大陸の目と鼻の先にある金門島にわずか3個大隊しか配備していないこと。両棲というのは他国でいう海兵隊の事なんでしょうが機動的に動ける部隊がわずか1個。他の二つは貼り付け部隊。これで守り切れるのか疑問を抱きました。現在の人民解放軍の実力だと簡単に占領されますよ。もしかしたら台湾軍は金門島はいざとなったら切り捨てる覚悟なのか、それともシナとの協定で金門島には大部隊を配備しないという約束なのか分かりません。

 あと、馬祖列島に兵力を配備しているのも驚きました。地図を見てもらうと分かる通り馬祖列島は福州のすぐ沖にあります。恥ずかしながら馬祖列島まで台湾が実効支配しているとは知りませんでした。

 世界標準だと通常編制の旅団は5000人(WW2時なら9000人規模)くらい。5000×15で75000人。金門、馬祖の防衛部隊と各種支援部隊を合わせると90000人は妥当な線か?もっといそうな気はしますが、2020年の防衛白書の数字は正しいのでしょうか。陸戦の要である戦車はアメリカからM1A2Tエイブラムス戦車(M1A2Cの台湾仕様)の調達が始まったばかり。すべて調達すれば108両で恐るべき戦力になりますが、現在はどれくらいなんでしょうか。M-60Aでも善戦できるとは思いますが、これはシナ人民解放軍の99式戦車がどれくらいの実力があるか次第です。

 海軍は旧式化が目立ち、空軍も今や劣勢。これもアメリカからF-16V66機をいかに早く取得できるかが鍵になりそうです。旧式のF-16も最新型のF-16Vに準ずる能力に改修を行うそうですから時間との勝負でしょうね。

 逆に言うと、M1A2TとF-16Vの配備が完了したら勝ち目が薄くなりますから、シナはそれまでに侵攻を決断するかもしれません。台湾有事は日本の安全保障に直結しますから他人ごとではありません。

2021年7月10日 (土)

たった1兆4000億円なら国防のためにF-3は絶対に開発すべき

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【軍事技術】F2後継戦闘機、開発経費は1兆4000億円 …防衛省の「浪費」がまた明らかに!


 いつもの反日売国マスゴミによるいちゃもんですが、こいつらが軍事のド素人だって白状しているようなものですね。アメリカを中心に西側先進国で主力戦闘機になりつつあるF-35がいったいいくら開発費かかっているか知らないからこんな阿呆な発言できるんですよ。

 F-35は開発・調達費だけで3320億ドル(日本円で約36兆7000億円)もかかっており、今後の運用・メンテナンス費用も含めると総額1兆1100億ドル(日本円で約122兆7000億円)かかると試算されています。これはあくまで試算なので実際はもっとかかっているでしょう。最新鋭ステルス戦闘機を開発しまともな性能に仕上げるのは巨額な開発資金がかかるのは常識です。たった1兆4000億円でできるならむしろ安いくらいです。F-35と比べると桁が違う。これで国民の命が守られるならどんどんやって欲しい。

 それに軍事費の事を言うなら、日本が新型戦闘機を開発せざるを得なくなった理由を考えるべき。シナが現在進行形で日本を侵略しこのままでは滅ぼされるから国防力を強化しているにすぎません。平和で何もない国なら軍事にお金をかける必要はない。しかし、マスゴミは日本の国防力強化には基地外のように反対する癖にシナの異常な軍拡と他国への侵略行為には一切文句言わないんですよね。連中がいったい誰の指令で動いているか一目瞭然です。

 国民の命とたかだか1兆400億円のどちらが大事か、まともな常識のある日本人なら理解できるはず。今豪雨の時期ですが、わが熊本の恥ずかしい例を出すと、清流の鮎を守れと川辺川ダムの建設を中止し結果去年の集中豪雨で球磨川(川辺川はその支流)の大氾濫を招き60名以上の貴重な人命が失われた悲劇を思い出します。悔やんでも悔やみきれない。なのにいまだに反日左翼勢力はその責任を認めず、今度は全く無意味な流水型ダムを建設しようとほざく始末。連中にとっては人の命より鮎が大事、そして厳しい現実より綺麗事が好きなのでしょう。人間の屑だと思います。

 反日左翼がF-3開発をこれだけ反対するってことは日本にとって必要であり、シナが一番嫌がることなんだと理解しました。だったらたった1兆4000億円といわず、F-35を凌駕するような高性能ステルス戦闘機を開発するために10兆円でも20兆円でもつぎ込んで欲しい。軍事への投資は裾野が広いから他の産業も潤うはず。日本の未来を真剣に憂う良識ある国民は支持すると思いますよ。皆さんはどう思われますか?

2021年5月14日 (金)

書評『極超音速ミサイルが揺さぶる「恐怖の均衡」』(能勢伸之著 扶桑社新書)

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 近年日本の新たなる脅威としてクローズアップされてきた極超音速ミサイル。その定義はマッハ5を超える速度で弾道ミサイルのような放物線軌道ではなく終末時に不規則に動くミサイルです。大きく極超音速巡航ミサイルと極超音速滑空体に分類されます。発射時は通常のミサイルの通り滑空体なら放物線軌道、巡航ミサイルなら水平低空軌道です。ところが命中前の終末機動時に不規則な動きをします。現状、迎撃が非常に困難で日本のイージスアショア計画が頓挫したのも極超音速ミサイルが原因だとも言われています。

 滑空体と言ってもどのようなものか想像できない方も居ると思いますので簡単に説明すると、扁平の三角型弾体でその形状自体が揚力を発生させるため推進力がなくなった最終段階でも簡単な制御で不規則な動きが可能です。現在のミサイル防衛は放物線軌道を描く弾道弾か巡航ミサイルなら亜音速で捕捉しやすいものに限定されています。日本にもしシナやロシア、あるいはすでに北朝鮮も保有していると言われますが、極超音速ミサイルを撃たれると直撃は免れません。

 報道ではロシアやシナが極超音速ミサイルを実戦配備しているのに比べ、アメリカはまだ実験段階だと言われています。高い技術を持つはずのアメリカがまだ開発できていない理由は何かと疑問に思っていたんですが、本書を読んで氷解しました。すなわち、ロシアやシナは弾頭に核搭載を前提にしているのです。ですから核の加害半径内に落とせば済むので実戦配備が出来たのだそうです。一方、アメリカは核搭載を前提にせずピンポイントの精密な誘導を目指しているため開発が困難だと言われます。日本も極超音速ミサイルを開発していると言われますが、アメリカなどと協力し一刻も早く実戦配備してほしいですね。

 本書は技術的な面でも非常に参考になりました。大気中をマッハ1以上で飛行する物体は空中に衝撃波を発生させます。衝撃波が強ければ空気が圧縮加熱され飛翔体周囲の空気が電離しイオン化してプラズマになります。プラズマが飛翔体を包み込むと外部からの電波を遮断し通信途絶(ブラックアウト)するそうです。当然GPS信号も受信できず、外から電波で制御することも困難になります。ですから極超音速ミサイルは終末時の不規則機動をあらかじめプログラムしておくか、弾体内部に自律的に動くコンピューターなどの制御装置が必要です。制御装置は高温に耐えられなくてはならず、プラズマの膜を通してでも外の情報を取得できなければなりません。それがどれだけ困難か、素人の私でも想像できます。

 ですからシナが主張する極超音速の対艦ミサイルなど嘘っぱちだと分かります。数十ノットで動く艦船にあたるはずがない。核搭載なら加害範囲が広いので大体そのあたりに撃ち込めばよいのでしょうが、もしアメリカの空母打撃群を核攻撃したとなると全面核戦争を覚悟しなければなりません。ということで我々が警戒しなればならないのは固定目標だと思います。在日米軍基地、自衛隊基地は言うに及ばず有事になったら原発や都市の中心部も危ない。しかも命中精度に疑問があるからその周囲にも被害が及びます。

 日米が開発中の極超音速ミサイルはプラズマが発生しないぎりぎりの速度を目指すか、プラズマ発生時の制御を目指すかしかありません。ただ完成したら、ロシアやシナも迎撃は困難ですから有利になると思います。

 私は技術に疎いので頓珍漢な事を言っているかもしれませんが、核弾道ミサイル、巡航ミサイルと並ぶ新たな脅威としてわれわれ日本人も極超音速ミサイルを認識すべきだと考えます。

2021年4月28日 (水)

91式機雷

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 来るべき台湾有事、そして日本有事の切り札になるであろう機雷。潜水艦の潜航深度、圧壊深度と同じく最高軍事機密なので一般には全く知られていません。私も例外ではなくネットで集めた断片的情報だけです。現在海上自衛隊が使用しているのは15式機雷だと言われますが、どんなものか全く分かりません。一応、91式機雷を改良したものなので複合誘導型追尾上昇機雷だとされます。

 15式に比べ比較的知られている方の91式機雷は、爆弾型の形状をしており航空機により中深度へ敷設。うらが型掃海母艦の機雷敷設装置でも敷設可能だそうです。海底に鎮座する係維器、浮力を有する弾頭である缶体、両者をつなぐワイヤーで構成されています。目標を感知するとワイヤーが外れ缶体が浮力で上昇、目標に接近し爆発します。

 凶悪なのはここからで、それまでの80式機雷はロケット噴射で浮上するだけだったのが91式では浮上中も目標を追尾し続けることです。これは世界初だそうです。一説には離れたところから潜水艦で発射し、自走して目標エリアに到達、機雷として機能するという話もあります。これらは軍事機密なので私も真実なのか嘘なのか判断できません。まあ、有り得る話ではあると考えています。目標を感知すると海底に沈めた発射管からMk46短魚雷を発射するアメリカのキャプター機雷に勝るとも劣らない相手にとっては嫌な兵器だと思います。

 91式機雷は、パッシブソナー、アクティブソナーを用いた複合感応式で音響測的による定方位比例航法を行うために、傾斜計と方位計を用い地球重力・極北を基準とした姿勢制御を行なう上昇追尾方式だそうです。このあたりウィキの丸写しです。

 自衛隊が91式や15式をどれほど保有しているか知りませんが、もし少数なら今のうちに大量生産しておくことをお勧めします。有事には必要になるからです。シナの軍港・主要港にばら撒く必要がありますし、韓国がレッドチーム入りなら韓国の主要港も標的になりますから。掃海能力が低い特亜はまず艦艇が出動できなくなります。そして各国の商船はリスクが高いので入港を拒否するでしょうから兵糧攻めにできます。

 シナの経済中枢が沿岸部に集中しているのは、平時には貿易に有利だったかもしれませんが、有事には逆に致命的な弱点になります。第2次世界大戦でアメリカにこれをやられ酷い目に遭った日本だからこそ理解できると思います。機雷戦は現代の兵糧攻めです。万が一台湾にシナ人民解放軍が上陸できても最終的には機雷で海上封鎖され敗北するでしょう。戦争が終わっても日米が嫌がらせして機雷撤去しなければ自分たちで掃海するしかないでしょうしね。自国の海域は自国の責任ですからせいぜい頑張ってくださいな♪

 

 という事で、一般には知られることがないと思いますし、関心も薄いでしょうが機雷戦は日本防衛の切り札になると個人的には考えています。

2020年12月24日 (木)

12式地対艦誘導弾の長射程化とファミリー化

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 この前時事問題で記事に書いた12式地対艦誘導弾の長射程化に関し、最近自衛隊は12式地対艦誘導弾から発展したスタンドオフミサイルをファミリー化し艦船発射型、潜水艦発射型も開発する予定だという地方新聞の記事を読みました。おそらく共同通信からの配信記事だとは思いますが、ファミリー化の話は12式のベースとなったASM-1のころから聞いていたのでようやく政府が本腰を入れ始めたかというのが正直な感想です。

 そこで12式を長射程化し艦船発射型を作った場合、自衛隊護衛艦のMk.41VLS(垂直発射システム)に入るのか気になり、調べてみました。常識的にトマホークが入るんだから入るだろうと思っていたんですが、やはりその通りでした。ただ、スタンダードSM-2やSM-3が入る最も大型のストライクレングスじゃないと入りきれないかもしれません。というのは射程を伸ばすには単純に燃料(推進剤)を増やすしかなく、ミサイルそのものの長さが長くなるからです。

 対艦ミサイルのハープーンから発展したスタンドオフミサイルのLRASMもおそらく全長5m以上になるはず。12式ですでに5mですから直径を太くしない限り6m以内に収まりきれない可能性もあります。そして直径を太くしたら12式と言えるのか?という問題も出てきます。私の考えは全く素人考えなんで、ほかの手段でそれほど長くしないで済むかもしれません。

 計画されている12式地対艦誘導弾の長射程化は900㎞以上だと言われます、果たしてサイズ的にはどうか気になります。素直にトマホークを導入した方が早い気がするのは私だけでしょうか?まあ国産のスタンドオフミサイルを持つという国防上の意義は大きいと思いますがね。

 

追伸:

 スタンドオフミサイル化し地上目標を攻撃する場合、弾頭重量は最低でも1000ポンド(454㎏、昔の日本でいう500㎏爆弾)くらいないと、ガダルカナル戦の九二式十糎加農砲みたいに威力不足で「ピストル・ピート」と馬鹿にされることになると思います。という事はトマホーク並みに直径を53㎝にするしかないのか?政府自民党と自衛隊の覚悟次第と言えるでしょうね。日本を守るためなら何でもしてほしいと強く願います。

2020年6月12日 (金)

爆発反応装甲の話

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 例によって軍事に興味のない方はスルー推奨です。

 爆発反応装甲(リアクティブアーマー)というのは戦車の表面に付けられた長方形の箱状の補助装甲です。金属製の箱の中に爆発物が入っています。APFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)にはほとんど効きませんが、HEAT(対戦車榴弾=成形炸薬弾)には効果があります。

 一般的に誤解があるのは爆発反応装甲によって敵砲弾の爆発の方向を逸らし防御すると思われがちですが、実際は自ら爆発させてHEATのメタルジェット(超高速噴流)の形成を阻害する事で防御します。戦後第3世代以降の戦車は複合装甲を持っているのでHEATに強い防御力を持っています。例えば日本の90式戦車は距離2000m、射角0度、RHA(均質圧延装甲)換算でAPFSDSは700㎜の防御力ですが、HEATに対しては1500㎜の防御力を持っています。

 ならばHEATは不要ではないかと思われる方もいるでしょうが、防御力が強いのは一番被弾の可能性が高い車体前面、砲塔前面で、側面や上面、背後は装甲が薄く複合装甲も使われていません。というのはすべてを複合装甲で囲めば重量が重くなりまともに動けなくなるからです。ですからアメリカのM1A2SEPエイブラムス戦車で63トン、ドイツのレオパルド2A7でも67トンと70トン以下になっています。日本の10式戦車は何と44トン、軽すぎるという意見もありますが最新の複合装甲で90式戦車と同等以上の防御力を持つそうです。戦後第2世代は普通の均質圧延装甲なので防御力が弱く、爆発反応装甲の必要性が出てくるのです。戦後第3世代以降でも側面や背後、上面を守るために爆発反応装甲は使われます。

 爆発反応装甲はイスラエルで1979年開発されました。第4次中東戦争(1973年)ソ連製の対戦車ミサイル(弾頭はHEAT)で甚大な被害を受けたためです。1982年レバノンへ軍事侵攻した際爆発反応装甲はPLOの対戦車ミサイルやRPG-7に対し効果を実証しました。シリアで捕獲サンプルを入手したソ連、技術提供を受けたアメリカも爆発反応装甲を開発します。

 爆発反応装甲は敵HEATが30度の角度で命中したとき最大の効果を発揮すると言われ、垂直に当たった場合はほとんど効果がないそうです。湾岸戦争で米海兵隊のM60A3戦車が爆発反応装甲を付けていた姿を覚えている方もいるでしょう。ソ連、ロシアのT-72、T-80、T-90は爆発反応装甲で全体を覆っています。敵がRPG系の対戦車ロケットを使用している国は爆発反応装甲装備率が高いですね。

 一応日本の陸上自衛隊も爆発反応装甲を持っていると言われますが、欧米諸国の戦後第3世代以降の戦車は余り爆発反応装甲を付けていません。これらの国はRPGを持ったゲリラ組織と戦闘する可能性が低い(アフガンは例外)のと、最新の複合装甲に自信があるからだと言われます。それと、何より爆発反応装甲は自ら爆発するため味方兵士を傷つける可能性が高いのも使用頻度が低い理由です。一説では爆発反応装甲の加害範囲は最大100mとも言われ、味方兵士は危なくて戦車の近くで戦えません。

 爆発反応装甲を付けている戦車はゲリラ組織との市街戦を想定していると思って当たらずといえども遠からずかもしれませんね。

2020年6月 7日 (日)

HEAT(対戦車榴弾=成形炸薬弾)の話

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Atheat

 

 前記事でAPFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)について触れたので、現代戦車の主要砲弾であるもう一つの主役HEAT(High-Explosive Anti-Tank 対戦車榴弾)について語ります。軍事に興味のない方にはチンプンカンプンだと思うのでスルー推奨です。

 HEATはAPFSDSが運動エネルギー弾であるのに対し化学エネルギー弾です。その構造は円柱状の炸薬の先を漏斗状にへこませ、その上に金属製のライナーをかぶせています。さらにこのままでは空気抵抗が大きいので先端に砕けやすいキャップ(無いものもある)を被せています。発射されたHEATは敵戦車の装甲に命中するとまずキャップが砕け散り漏斗部がぶつかります。ぶつかった瞬間炸薬が爆発し漏斗状の中心部に向かって超高速噴流(メタルジェット)が発生。このメタルジェットにより敵装甲を貫通するのです。これをモンロー/ノイマン効果と呼びます。メタルジェットの温度は3000度、その速度はマッハ20にもなるそうです。

 メタルジェットはガス噴流だと誤解しやすいですが、これはユゴニオ弾性限界を超え金属が液体に近似した挙動を示しただけです。現在では対戦車で使われるケースが多いですが、成形炸薬弾ですから軟目標にも使えます。この場合当然通常の榴弾よりは破壊力が劣りますが、超高温(一説では500度以上)になって近くにいた敵兵士は焼死すると言われます。アフガンゲリラやシリアの反政府組織がRPG-7などで結構政府軍と対峙できるのはこのためです。最近はHEATにある程度の爆発力を持たせ榴弾と兼用させた多目的対戦車榴弾を装備するケースが多いそうです。

 実戦参加は第二次世界大戦。アメリカ軍のバズーカ、ドイツ軍のパンツァーファウストなどが有名ですね。戦後ソ連のRPG-7も弾頭にHEATを採用しています。各種対戦車ミサイルや無感動砲も弾頭はHEATです。HEATの威力は初期のもので漏斗直径の2倍、最近では5~8倍の均質圧延装甲を貫徹できると言われます。理論上の最大貫徹能力は漏斗直径の12倍。

 砲弾の特性上、回転しない方が良いので滑腔砲と相性が良いです。ただ最近はライフル砲でも撃てるHEATが登場しました。これは弾殻を内外二重にして外側だけがライフリングで回転する方式で、スリッピング・ドライヴィング・バンドと呼ばれます。ライフル砲で撃つAPFSDSも同じ方式です。

HEATの威力を減殺させるためにはメタルジェットの加害範囲である数十センチ手前に何らかの防御策を施せばよく、ドイツ軍は戦車砲塔の外側にシュルツェンと呼ばれる増加装甲を設けたり、車体側面にもサイドスカートを付けました。イスラエル軍のメルカバ戦車は装甲の数十センチ手前に鎖状のカーテンをつるしています。現在戦車の主流である複合装甲はHEATに対しても強い防御力を持っているため、対戦車にはAPFSDSを使用することが多いそうです。対して攻撃側はタンデムHEATを開発し二重、三重の弾頭で外側の増加装甲を貫通した後主装甲を次の弾頭で貫通するものが出現しました。また、増加装甲を付けにくい車体上面を狙って、発射して命中直前ポップアップする優れものも出ました。このように攻撃側と防御側の技術のいたちごっこは永遠に続くでしょう。

 前記事でドイツのレオパルドⅡがA5以降楔型増加装甲を付けた理由を考えましたが、砲塔前面は複合装甲であるものの防楯部は普通の均質圧延装甲で弱点だったためそれを守るために楔型増加装甲を設けたそうです。防楯部に複合装甲を付けるのは難しいんでしょうかね。日本の90式戦車も似た形をしているので心配しましたが、最新の10式戦車に関しては防楯部の防御も2010年までに登場したAPFSDSやHEATに耐えられるそうですから一安心です。未確認情報ですが、一説では90式の防楯はきっちり複合装甲になっているそうです。まあ、軍事機密ですから真相は分かりませんが、信用するしかありません。

2020年6月 4日 (木)

戦車の複合装甲の話

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 前記事で現代戦車の砲弾APFSDS(装弾頭付翼安定徹甲弾)一覧を書いたんですが、戦車の装甲に興味が移り調べてみました。と言っても私はあくまで素人、軍事に詳しい方から見ると頓珍漢なことを言っているかもしれません。もし間違いがあったらコメントで教えていただけると幸いです。

 第2次世界大戦の陸戦の主役と言えば戦車。当時の戦車装甲は砲弾が直撃しても逸らして威力を減殺させる避弾経始という考え方が主流でした。ソ連の傑作戦車T-34を思い浮かべてもらうと理解できると思います。戦後になるとソ連はT-54、T-55、T-62のように砲塔を半球形にした理想的避弾経始を持った戦車を登場させます。これに西側諸国は衝撃を受けました。当時の戦車は均質圧延装甲(RHA)でした。

 ところが高性能な徹甲弾(APFSDSなど)が登場すると均質圧延装甲と避弾経始の組み合わせは全く無意味になります。というのもマッハ5で飛んでくるAPFSDSは跳弾しにくく侵徹体の先端が敵戦車の装甲に当たりさえすれば衝突面から垂直方向に曲がり侵徹するからです。初期のレオパルドⅡや90式戦車の砲塔前面装甲が垂直なのもそのためです。それもタングステン弾芯ならまだしも米ロが使用する劣化ウラン合金弾芯だと貫徹して穿孔した穴から劣化ウランの破片が飛び散り発火するという凶悪な物でした。

 そこで登場したのが複合装甲です。有名なチョバムアーマーはその走りですよね。複合装甲は積層装甲とも呼ばれ鋼鉄の装甲版に異なる材質の物質を挟み込み積層構造で敵弾の侵徹を防ぐようにしたものです。挟み込む材質は劣化ウラン、セラミック、チタニウム合金、繊維強化プラスチック、合成ゴムなど。複合装甲は軍事機密なので現代でも詳しい構造は分かっていませんが、初期の複合装甲に含まれるセラミックは非拘束式だったため割れやすくAPFSDSやHEAT(成形炸薬弾=対戦車榴弾)には強くとも、それ以外の通常弾には弱いという欠点がありました。とはいえRHA(均質圧延装甲)換算で700㎜以上の防御力があればほとんどの砲弾は跳ね返すと思いますがね。

 

 アメリカ軍の主力戦車M1A1エイブラムスはこの欠点を嫌いHA以降から複合装甲に劣化ウランプレートを多用するようになります。A2ではさらに装甲の強化が図られたそうです。チョバムアーマー系列を装備しているのはアメリカのM1エイブラムスとイギリスのチャレンジャー戦車のみです。一方、ドイツや日本はチタンなどで形成された角形ケースの中にセラミックを高い圧力で封入した拘束セラミックという方式を採用しています。そのセラミックは酸化物系セラミックの代表格であるアルミナセラミックだそうです。アルミナセラミックはほとんどの酸、アルカリに浸食されにくく耐薬品性は極めて良好だと言われます。加えてその硬度はモース硬度で9。ダイヤモンドの10に次ぐ硬さ。天然ではルビーとかサファイヤに当たるそうです。

 これも確認したわけではないのであくまで噂ですが、拘束セラミック複合装甲は非拘束式セラミックに対し25倍の強度を誇るとも言われます。実際、90式戦車は対弾テストの時、至近距離からAPFSDSとHEATを合わせて7発も受けながら、まだ動ける状態だったそうです。湾岸戦争の時、米軍のM1A1エイブラムス戦車は地雷で擱座した所をイラク軍T-72戦車3両に襲われ至近距離から125㎜滑腔砲弾を受けるもびくともせず、逆に反撃して敵戦車2両を撃破したという話があります。残った1両はほうほうの体で逃げ出したそうです。また故障して動けなくなったM1A1戦車を処分しようとして味方のM1A1戦車が120㎜APFSDSを撃ち込んだもののなかなか破壊できず苦労したというエピソードもあるくらいです。

 このように現代戦車の複合装甲の防御力は非常に優れていると言われます。もっとも湾岸戦争の場合はロシアがイラクにモンキーモデルのT-72を売り、砲弾もタングステンではなく普通の鋼鉄製侵徹体のものを渡したそうですから、割り引いて考える必要があります。レオパルドⅡがA5以降楔型の増加装甲を設けたのは何故?という疑問が当然出てくると思いますが、タンデムHEATなどの新型砲弾に対抗するためだとか様々な説が出ていますが真相は不明です。ある人は、楔型で見かけ上の装甲が厚くなるので単純な防御力アップでは?という声もあります。

 ちなみに、2020年現在拘束セラミック装甲を量産できる技術を持つのは日本を含めわずか5か国だそうです。ドイツは当然として他は何処なんでしょうかね?アメリカ、イギリスは入りそうだしあと一国ってロシア?フランス?非常に興味があります。

 

2020年5月31日 (日)

APFSDS一覧

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Apfsds

 

 非常にマニアックで申し訳ない。軍事に興味のない方はスルーしてください。

 APFSDSというのは装弾頭付翼安定徹甲弾のことで現代戦車の主力砲弾です。APFSDSに関しては過去記事で詳しく書いたのでここでは簡単に紹介しますが、砲弾を発射すると侵徹体(細長いミサイルのような形をしている)を包んでいた装弾筒(Sabot サボ)がパカっと割れ中の侵徹体だけが飛んで行って目標に命中します。例えば砲の口径120㎜なら120㎜砲のエネルギーを保ったまま細長い侵徹体が飛んでいくので、目標に命中した場合侵徹体の先端にそのエネルギーが集中しものすごい貫徹力になります。

 命中した侵徹体はマッシュルーム状に広がり敵戦車の装甲にめり込みながら侵入、貫徹します。侵徹体の材料にはタングステン合金が使われる場合が多いですが、アメリカやロシアはさらに凶悪な劣化ウラン合金を使っています。劣化ウランはタングステンより重い重金属なので威力が上がります。さらに一旦装甲を貫徹すると、残った侵徹体は燃え上がり敵戦車内部を放射能を加えた火の海にします。いくら高威力でも環境に悪く人道的にもどうかと思うんですが、アメリカやロシアは自国で使われる可能性が低い事、勝つためには環境(しかも敵地の!)など知ったことではないという理由で劣化ウラン弾を使用しています。湾岸戦争やイラク戦争後放射能汚染が進んだ元凶です。

 米ロは恐ろしい国ですよね。図表は一応wikiを参考にその他の資料を集めて作成しましたが、数値が分かれておりあくまで参考程度にしてください。潜水艦の圧壊深度、機雷の性能などと同じく軍事機密なので正確なデーターは出てきにくいのかもしれません。

 ドイツの最新APFSDSであるDM63のデーターが見つからなかったのですが、ある資料によると従来のDM53の改良型で若干威力が上がっているとのこと。ちなみに日本の10式戦車の砲弾10式装弾頭付翼安定徹甲弾はDM63と同等だそうですから少なくとも2000mの距離でRHA(均質圧延装甲)換算650㎜以上の威力があります。

 加えて16式機動戦闘車でも採用されている105㎜ライフル砲用APFSDSベルギー製M1060A3は距離2000mRHA換算460㎜の貫徹力がありますから初期の120㎜APFSDSであるDM33とほぼ同等の威力があります。技術の進歩は恐ろしいですね。一部で言われている韓国のK1A1戦車(A2も含む)は105㎜ライフル砲を無理やり120㎜滑腔砲に換装し色々不具合が生じてますから105㎜砲に戻し砲弾としてM1060A3を採用したらどうか?という声もあるとか。威力は同等ですからね。まあ韓国の事ですから知ったことではないが。ちなみにあれだけ鳴り物入りで登場した(というかまともに実戦配備もできていない)K2戦車に関しては当の韓国陸軍関係者ですら匙を投げているそうです。K1A1戦車改修の件はK2よりまだしも実用的だから軍関係者の中から声が出ていると言われます。本当に困った国です(苦笑)。

2020年3月20日 (金)

M116パックハウザー75㎜空挺砲

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 第2次大戦中のアメリカ軍が使用した歩兵砲・山砲です。もともとは駄載により運用する山砲として開発されました。総生産数5288門。米軍にしては生産数が少ない気がしますが、米陸軍歩兵師団は砲兵連隊の主力榴弾砲であるM2 105㎜榴弾砲の砲身を短くして軽量化したM3を開発し歩兵連隊の歩兵砲として使用したため歩兵砲としてはあまり普及しなかったからです。

 とはいえ、山岳地での使用を前提とする山岳師団や上陸作戦時重装備を携行できない海兵隊、そして何より空挺降下前提の空挺師団にとっては650㎏しかなく軽量のパックハウザーは重宝されました。日本軍で言えば九二式七糎歩兵砲や九四式七糎半山砲に近いと思いますが、1945年にはその海兵隊ですら砲兵連隊の装備としては105㎜榴弾砲と155㎜榴弾砲に更新されました。

 戦後自衛隊にも供与され150門が使用されています。蒋介石の国民政府軍はアメリカから762門のパックハウザーを供与され国共内戦を戦いました。その蒋介石軍が台湾に叩き出され中共軍に鹵獲されたパックハウザーはベトナム共産党軍に供与されます。ディエンビエンフーの戦いにおいて不可能と思われた山岳地帯を踏破して配備されたベトミン軍のパックハウザーによって攻撃を受けたフランス植民地軍は驚いたそうです。ベトミン軍は日本軍の九二式歩兵砲も使用したそうですから、皮肉なことに日米の歩兵砲が肩を並べて戦ったわけです。もっともフランス軍はろくな兵器も持たないベトミン軍を舐めていて陣地構築もおざなりだったそうですから負けるべくして負けたのでしょう。

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